ニュース

不必要に多機能トイレを使わないで。国交省が呼びかけ

国土交通省は、多機能トイレを必要とする人が必要な時に利用できるよう、「トイレの利用マナー啓発キャンペーン」を実施する。期間は11月10日から12月9日まで。

キャンペーンチラシ 表面

多機能トイレは、車椅子使用者、オストメイト(人工肛門等をケアする設備が必要)、乳幼児連れ、要介護者等に必要な機能を備えている。一般トイレを利用できる人が、こういった多機能トイレを利用することにより、設備や機能を真に必要とする人が必要な時に利用できないという声が寄せられているという。

そのほか、トイレ内の閉ボタンを押してから外に出ることによる施錠、おむつ換えシートがたたまれていないことにより車椅子使用者が入れないなどのトラブルも紹介している。

キャンペーンチラシ 裏面

国土交通省では、東京オリンピック・パラリンピックを契機として、ハード整備と合わせた「心のバリアフリー」を推進。その取り組みの1つとして、2017年度からトイレの利用マナー啓発キャンペーンを実施してきている。

2020年度のキャンペーンは、トイレの様々な機能を必要とする人が、その機能を必要な時に利用できるようにすることを目的に実施。ポスター掲示やチラシ配布、国土交通省の公式Twitter等によるキャンペーン実施の周知を行なう。また、バリアフリー教室におけるトイレの利用マナー啓発講座を開催する。

なおキャンペーン期間のうち、11月10日は「いいトイレの日」、11月19日は「世界トイレの日」、12月3日から12月9日は「障害者週間」。