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第4の加熱式たばこ「PULZE」全国展開。2つのモードで加熱温度を選べる

インペリアル・タバコ・ジャパンは、加熱式たばこ「PULZE」の、全国での販売を開始した。価格は3,880円(税込)、全国発売する専用スティックは2種でいずれも20本入り460円(税込)。PULZEは5月から福岡県内で販売していた。

日本国内においてニコチンが含まれる加熱式たばこは、PULZEのほか、「IQOS」シリーズ、「glo」シリーズ、「Ploom」シリーズが全国で販売されている。

PULZEの特徴は、加熱設定温度を標準モードの345℃と、エコモードの315℃から選べる点。1台で吸い応えのある味わいとスムースな味わいの両方を楽しめるとしている。

起動方法は、たばこスティックを本体に挿入した後、電源ボタンを1回押した後に長押しし、1回目の振動で指を離すと標準モード、2回目の振動で指を離すとエコモードとなる。誤ってエコモードにしてしまった場合は、長押しして停止、再度同じ手順で標準モードを選択できる。加熱にかかる時間は約20秒。

たばこスティックを挿入
電源ボタン操作で起動

加熱には、セラミック製の加熱ヒーターを使用。たばこスティックを本体に挿入すると、先端部分にロッドが刺さり、そのロッドがたばこの内側から直接加熱する。この方式はIQOSと同じで、たばこ葉を直接加熱し、吸殻はたばこスティックの先端部分が焦げる。たばこを外側から加熱するタイプの場合は、スティックの側面の巻紙が焦げる。

加熱方法
内側から加熱する方式(右)と外側から加熱する方式(左)がある
PULZEではスティックの先端部分が焦げる

なお、吸い終わった後にスティックを本体から抜く際は、IQOS同様、本体の挿入部分を押し上げた上でスティックを抜き取る。

また、加熱時に発生する特有のにおいを軽減する独自の技術・製法を用いているとし、紙巻きたばこだけではなく、他の加熱式たばこと比較してもにおいが少ないとしている。本体とスティックの両方において、においの対策を行なっているという。

フル充電時には、標準モードで最大20本の連続使用が可能。1回の喫煙時間は、パフ数(吸った回数)に関わらず4分間。ただし、パフ数が8回未満の場合は延長モードの利用が可能。終了30秒前を知らせる振動の後に電源ボタンを押すと、加熱が30秒間延長され、計4分30秒となる。

クリーニングについては、本体にクリーニングピックを内蔵。本体内に残ったたばこ葉などを除去できる。クリーニングピック以外にも、ブラシ型のディープクリーニングキットも付属している。

本体の底面にクリーニングピックを内蔵
クリーニングピックを使ってスティック挿入部を清掃できる
付属のディープクリーニングキット

カラーバリエーションは、コッパーとグレーの2色。付属品はUSBケーブル、USB充電用プラグ、ディープクリーニングキット。

専用タバコとして「iDスティック」のミントとメンソールの2種類を発売。先行販売をしている福岡県ではレギュラーも展開しているが、全国販売は今後の検討としている。福岡県内では、レギュラーも引き続き販売される。

販売は、全国のセブンイレブン、ファミリーマート、およびPULZE福岡、PULZE公式オンラインショップ。PULZE福岡とPULZE公式オンラインショップでは本体のみの販売。また、そのほかのコンビニエンスストアや量販店での販売も予定されている。

インペリアル・タバコ・ジャパン マーケティング本部 次世代製品マーケティングディレクター ヤオコビッチ・トーマス氏は、PULZEについて、「日本で誕生した加熱式たばこカテゴリーの成長推移は世界中に広まっている。しかし、加熱式たばこの世界市場の6割が日本が占めている」と説明。また「現在日本ではタバコ市場の25%を加熱式たばこが占め、5年後にはその市場はさらに伸びると推測している」と述べた。

インペリアル・タバコ・ジャパン ヤオコビッチ・トーマス氏