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リチウムイオンバッテリはそのまま捨てないで。ごみ収集車火災で注意喚起
2019年10月25日 14:39
ごみ収集車やごみ処理場などの廃棄物処理の現場で、リチウムイオンバッテリー搭載製品が発火する事故や、カセットボンベやスプレーが原因となる火災が起きている。こうした問題を受け、製品評価技術基盤機構(NITE)は消費者に注意喚起を行なっている。
名古屋市環境局では、2018年にリチウムイオンバッテリーで3件、カセットボンベやスプレー缶で10件のごみ収集車の火災事故が起きている。そのため、NITEでは「正しい捨て方」で廃棄するよう呼びかけている。
リチウムイオンバッテリー
モバイルバッテリーや加熱式タバコにはリチウムイオンバッテリー(LIB)が搭載されているが、LIBでは燃えるごみとして捨てられない。万一、LIBがごみ収集車に積み込まれると、収集車内で押しつぶされ発火、火災に繋がる恐れがある。
LIB搭載製品の廃棄については、製品にLIBが使われているかどうか、どうやって廃棄するかを取扱説明書で確認。記載がない場合は、販売店やメーカーに確認する。LIB搭載製品の場合は分別方法などを含めて自治体の指示に従い廃棄する。
一般社団法人JBRCは、資源有効利用促進法に基づき、所属会員企業が製造・販売したLIBなどの小型充電式電池を回収している。不要になった回収対象の充電式電池は、家電量販店やホームセンターなどの排出協力店や協力自治体で回収される。協力店・協力自治体は、JBRCのウェブサイトで案内している。
また、自治体によっては、有害ゴミとして分別収集する場合もあり、東京都の狛江市などがそれにあたる。名古屋市や群馬県前橋市では、リサイクルでの回収を促している。
カセットボンベやスプレー
カセットボンベやスプレー缶は、使い切ってから廃棄する。また、ガス抜きは風通しの良い場所で行なう。廃棄方法は、各自治体の指示に従う。中身の排出方法については、日本ガス石油機器工業会の案内や、日本エアゾール協会のお知らせを参照してほしい。