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凸版、専門用語にも対応する「AI校閲・校正支援システム」

凸版印刷は、AI技術により、印刷物・デジタル媒体に関する業界・企業特有の表記や専門用語を学習し、企業ごとの基準に合わせて文章の校閲・校正を行なう「AI校閲・校正支援システム」を開発。10月より、銀行やカード、生損保会社など金融業界向けサービスとして提供開始する。初期費用は500万円から。運用費用は月額50万円から。

AI校閲・校正支援システムは、凸版印刷がパンフレット・メルマガなどの印刷物やデジタル媒体の制作を通じて培ってきた校閲・校正ノウハウを元に開発。実証実験の成果を踏まえた改良を加え、商品化に至ったとしている。

AIを活用した自動チェック機能により、「てにをは」の誤用や漢字誤変換、誤字脱字など「正しい日本語」のチェックのほか、専門用語の間違いや、制作レギュレーションの違反などを、各企業が求めている基準に合わせて検出。校閲・校正に関する負荷削減とヒューマンエラー防止する。

媒体制作のルールや基準をシステムが管理し、異なる制作者・管理者による品質のばらつきを防止。媒体ごとに異なるレギュレーションの複数管理も可能としている。

また、確認者によるチェックだけでなく、制作者が制作段階から確認者目線でチェックできる仕組みを提供することで、初校段階からの品質向上を見込む。制作時のチェックからオンラインでの赤字入れ、修正指示出しまでの制作フロー全体をデジタル化し、制作者と確認者間のやり取り回数を削減。制作業務フロー全体の効率化を図る。

凸版印刷は、このサービスを金融機関に向けて拡販し、2020年度までに20社の導入、2022年度までに関連受注を含めて累計100億円の売上を目指す。また、金融機関以外の業界に向けての機能開発とAIによる学習を進め、さまざまな業種・業界へ展開するとしている。