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DNP、口座開設アプリで撮影した免許証の偽造を見抜くシステム
2019年10月18日 12:06
大日本印刷(DNP)は、スマートフォンで銀行の口座を開設する際に、非対面での本人確認方法として使用される運転免許証の真贋判定を補助するサービスを開始。2020年春より、「DNPスマートフォン向け銀行口座開設用アプリ」および「本人認証・本人確認アプリ」のオプション機能として提供する。
真贋判定補助機能は、スマホアプリ内で撮影された運転免許証画像をDNPのデータセンターへ送信して真贋度を算出し、真贋判定を補助する機能。DNPが保有する運転免許証を利用した本人確認や有効期限の確認、偽造の判定などの高い技術を活用しているという。
2018年11月に「犯罪による収益の移転防止に関する法律(犯収法)」が改正され、FinTechを進める金融機関等では、口座開設時の本人確認をオンラインで完結できる「eKYC」への対応が進んでいる。金融機関と生活者がともに便利になる一方、本人確認用書類の改ざん防止など、高いセキュリティ機能が必要となっている。
現在、本人確認書類資料の真贋判定は、金融機関のオペレーターによる目視での確認が一般的で、精度の向上とオペレーターの業務負荷軽減が課題としている。
今回、口座開設用のアプリとしては初めて、DNPスマートフォン向け銀行口座開設用アプリと、本人認証・本人確認アプリの拡張機能として、真贋判定補助機能を組み込み、システム的なチェックによる精度の高い真贋判定につなげ、セキュリティ性の向上と金融機関の業務負荷の軽減を図る。
DNPは今後、各金融機関に向けて真贋判定補助機能が搭載されたDNPスマートフォン向け銀行口座開設用アプリと、本人認証・本人確認アプリを提供。関連製品を含めて、2023年度に約5億円の売上を目指す。