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Google、新スマホ「Pixel 4」や「Nest Hub Max」など新ハードウェア
2019年10月16日 02:08
Googleは15日(米国時間)、新しいハードウェア製品を発表するイベント「Made by Google」を開催し、新スマートフォン「Pixel 4」や、モバイルノートPC「Pixelbook Go」、完全ワイヤレスイヤフォン「Pixel Buds」などが発表されている。日本での発売商品を中心に、発表製品やサービスの特徴を紹介する。
デュアルカメラの「Pixel 4」登場
スマートフォンのPixelシリーズは、「Pixel 4」と「Pixel 4 XL」を発表。Pixel 4が5.7型/フルHD+、Pixel 4 XL/6.3型のQHD+のOLED(有機EL)ディスプレイを採用し、アスペクト比は19:9。16日からGoogleストアで予約受付を開始し、10月24日から購入可能になる。
税込価格はPixel 4 64GBが89,980円、128GBが103,950円、Pixel 4 XL 64GBが116,600円、Pixel 4 XL 128GBが128,700円。純正ファブリックケースは5,280円。ソフトバンクからの端末販売も予定している。
背面には1,600万画素と1,220万画素、2つのデジタルカメラを搭載。通常のカメラに加え、望遠レンズを搭載したカメラも配置。ハードウェアの望遠レンズと、ソフトウェアのSuper Res Zoomを組み合わせる事で、遠くからも高画質な撮影ができるという。
天体の撮影に適したNight Sightモードを用意。機械学習の技術も活用し、星空もノイズを抑えた撮影ができるという。
HDR+にも対応。日没のポートレートなど、難しい状況下でも高品質な写真が撮影できるとする。4K/30pまでの動画撮影にも対応。音声アシスタントのGoogleアシスタントもより高速に動作するようになった。
Motion Sense機能を搭載。レーダーセンサーを用いて携帯電話の周囲の動きを検出するもので、Pixelに手を伸ばすと感知し、顔のロック解除を開始したり、外出中に画面をオフにする。クイックジェスチャー機能では、手をかざして電話を持ち上げずに再生中の曲スキップが可能。なお、Motion Senseの日本での対応は、2020年春を予定している。
海外モデルとの違いとして、日本のPixel 4/4 XLはおサイフケータイにも対応する。
会議や講義などを録音しながら、音声認識機能を使って文字への自動書き起こしを行なう「Recorder」アプリも搭載する。日本語対応も予定しているが、時期は未定。
Google、星空も撮れるデュアルカメラ搭載スマホ「Pixel 4」
薄型ノートPC「Pixelbook Go」
Pixelbook Goは、薄さ13.4mmの13.3型モバイルノート。Chrome OSを搭載し、価格は第8世代Intel Core m3、メモリ8GB、ストレージ64GB、フルHD液晶搭載モデルで、649ドルから。USB Type-Cや、無線LAN、Bluetooth、Webカメラなどを搭載。バッテリ駆動時間は12時間。
日本での発売は未定。
Pixel Buds
完全ワイヤレスイヤフォンの新モデルで、2020年に米国で発売。価格は179ドル。日本でも2020年に発売予定としている。
スマートフォンと連携、「Hey Google」と呼びかける事でGoogle アシスタントを呼び出し、スマートフォンに触れずに様々な情報を得たり、音楽を楽しむ事が可能。ポッドキャストの再生、クイックテキストの送信、外国語の翻訳もできる。
2基のマイクを備え、ユーザーの声を補足、バックグラウンドの他の音を抑制する。顎骨の振動を介して音声を検出できる音声加速度計も搭載しており、ランニングやサイクリングなどの風の強い状況でもユーザーの声を認識できるという。
装着した事をPixel Budsが自動的に検出。タッチ操作が可能で、再生または一時停止するにはタップ、音量を調整するにはスワイプする。イヤフォン単体では5時間の再生が可能。
スマートディスプレイのNest Hub Max。Google Nest Miniは低音強化
6月に米国で発表された10型液晶を搭載したスマートディスプレイ「Google Nest Hub Max」は11月22日より発売される。税込価格は28,050円。カラーはChalkとCharcoal。
ビデオ通話や外出先から家の様子をチェックできる機能などを備えたスマートディスプレイ。Googleアシスタントによる音声制御とディスプレイのタッチパネルでの操作に対応。ディスプレイは10型/1,280×800ドット、カメラは127度広角の6.5メガピクセル。
カメラと連携した「クイックジェスチャー」により、話しかけずに手かざしして操作もできる。例えばタイマーの停止や、音楽の再生/停止、楽曲スキップなどの操作が行なえる。
YouTubeでの動画再生やYouTube MusicやSpotifyなど多くの音楽配信サービスに対応。Chromecastも搭載し、スマートフォンからの操作指示を受けられる。18mm径のツィータと75mm径のウーファーにより、出力は合計30W。音質も強化している
新機能のFace Matchを搭載し、カメラで認識した人の情報に向けてパーソナライズ。顔認証により、家族ごとに異なる交通情報やスケジュールなどを表示できる。
Google、カメラやジェスチャー操作に対応した10型「Nest Hub Max」
スマートスピーカー「Google Nest Mini」は、これまでのGoogle Home MiniからNestブランドに変更された。低域強化などの音質向上やタッチ操作でのボリューム調整に対応。日本では11月22日に発売し、価格は6,050円(税込)。
ソフトウェアチューニングにより音質を向上。音量を問わず、クリアでナチュラルなサウンドを楽しめるようにした。新たに壁掛けにも対応する。音声アシスタントの精度向上や高速化なども図られている。
Google Nest Mini。低音強化&壁掛け対応のスマートスピーカー
無線LANルーターの「Nest Wifi」も近日発売予定。ルーター本体は19,800円(税込)で、拡張ポイントは18,150円(同)、ルーターと拡張ポイントのセットが31,900円(同)。
ストリーミングゲーム「STADIA」は11月19日開始
Googleによるゲームストリーミングサービス「STADIA」の開始が11月19日に決定。米国ほか14カ国でスタートするが、日本は含まれていない。
Red Dead Redemption 2、Mortal Kombat 11などのゲームが、スマートフォンやテレビ、PC、タブレットなどプラットフォームを問わずに利用可能。Chromecast UltraとStadiaコントローラの組み合わせでは、テレビにおいて4K/HDRで5.1ch音声でのゲームプレイが楽しめる。