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JR東など、竹芝で鉄道や船舶など連携したモビリティサービス

竹芝エリアの実証実験イメージ

MONET Technologies(モネ・テクノロジーズ)、鹿島建設、竹芝エリアマネジメント、電通、東海汽船、東急不動産、JR東日本の7社は、竹芝エリア(東京都港区)における移動の利便性向上を目指し、複数の公共交通機関を連携させた新たなモビリティサービスの実装に向けて実証実験を行なう。

この実験は、東京都が公募した「MaaSの社会実装モデル構築に向けた実証実験」の実施事業者として7社が採択され、実施するもの。

竹芝エリアは、東京都の「都市再生ステップアップ・プロジェクト」の1つとして、最先端のテクノロジーを街全体で活用したスマートシティのモデルケース構築に向けて開発が進んでいる。

2020年度には、業務棟と住宅棟からなる国際ビジネス拠点、劇場、商業施設、ラグジュアリーホテルなどの開業を予定。一方で、エリア内の交通結節点であるJR浜松町駅とゆりかもめ竹芝駅、竹芝ふ頭などを結ぶ公共交通が不足しているという課題があり、竹芝エリアを訪れるビジネスパーソンや観光客に向けた移動手段の充実が求められている。

そこで7社は、竹芝エリアにおける移動の利便性の向上を目指し、鉄道や船舶など複数の公共交通機関を連携させた新たなモビリティサービスの実装に向けた実証実験を実施。実験では、竹芝エリア内の勤務者向けオンデマンドモビリティサービス、通勤者向けマルチモーダルサービス、観光客向けマルチモーダルサービスの3つを展開する。

勤務者向けオンデマンドモビリティサービスでは、竹芝エリアに拠点を持つ対象企業の従業員を対象に、アプリから配車予約ができ、竹芝エリアとその周辺の駅やオフィスなどを巡回するオンデマンドモビリティサービスを運行。従業員の移動の効率化を図る。

通勤者向けマルチモーダルサービスでは、勝どき桟橋から竹芝桟橋へ船舶を運航し、舟運を新たな通勤手段として利用する検証を実施。また、竹芝桟橋からJR浜松町駅へ移動するためのモビリティサービスを運行する。

観光客向けマルチモーダルサービスでは、観光客が多い大島から竹芝客船ターミナルに到着する定期運航船のダイヤに合わせて、竹芝客船ターミナルからJR浜松町駅へ移動するためのモビリティサービスを運行。

通勤向け、観光客向けのマルチモーダルサービスを検証し、船舶とモビリティサービスおよび鉄道を連携させた、マルチモーダルの可能性を検証する。

また、一部の実証実験においては、利用者の交通系ICカードを事前に登録し、車両内や船内などに設置したカードリーダーにタッチして乗車・乗船できる仕組みを導入。将来の有料化を見据えた検証も行なう。