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コレド室町に音声ナビシステム。「中華料理が食べたい」にスマホで案内
2019年10月11日 14:54
三井不動産、清水建設、日本IBMの3社は共同で、日本橋室町地区において音声ナビゲーション・システム 「インクルーシブ・ナビ」のサービスを、10月より日本国内で初めて実装した。対象はCOREDO(コレド)室町1・2・3。来街者はスマホアプリで音声ナビゲーションが利用できる。
一般歩行者、車いす利用者、ベビーカー利用者、視覚障がい者といった属性を設定でき、属性に適した誘導方法により目的地まで案内するバリアフリーナビゲーション。屋内測位環境を構築し、日本IBMのAI技術であるIBM Watsonの対話機能と連携している。
利用には、スマホアプリ「インクルーシブ・ナビ」を使用。一般歩行者、車いす利用者、ベビーカー利用者、視覚障がい者といった属性を設定した後、対話やメニュー検索などにより目的地を設定する。
対話例
利用者「中華料理が食べたい」
アプリ「コレド室町には1:店舗A、2:店舗B、3:店舗Cの3件があります。何番のお店にご案内しますか?」
利用者「どんなお店ですか?」
アプリ「店舗Aの魅力は『◎◎の新業態店。本場四川の味でおもてなし』、店舗Bの魅力は『メディアで人気の中国料理店。伝説のシェフ△△の新中華』、店舗Cの魅力は『横浜中華街の老舗四川料理店の中華菓子と点心』です。どちらのお店にご案内しますか?」
利用者「最初のお店でお願い」
アプリ「店舗Aにご案内します」
目的地が決まると音声と地図によるナビゲーションを開始。一般歩行者に対しては最短経路、車いす利用者やベビーカー利用者に対しては階段や段差のない経路を選定し、地図上に現在位置を示しながら、目的地に辿り着くまでに必要な情報を音声でほぼリアルタイムに提供する。
視覚障がい者に対しては、例えば「9m進み、正面のエレベーターを使って3階へ上がる」「扉の右に呼び出しボタン。点字有り」など、移動に必要とされる情報を音声で提供する。
目的地の設定、音声ナビゲーションともに日本語と英語に対応。
インクルーシブ・ナビは、清水建設と日本IBMが共同開発した、ビーコンの発信電波強度に基づいた高精度な屋内測位を特徴とする屋内外音声ナビゲーション・システムと、IBM Cloud上で提供するWatsonの対話機能を連携。
今回のサービス導入は、外国人・障がい者を含めたあらゆる人の活動を支援できる都市環境の構築と、それらを活用した日本の「おもてなし」の進化、バリアフリー・ストレスフリーな街づくりの実現を目的としている。
今後対象エリアの拡大や、屋内測位環境を活用した新たなサービスの創出などを目指す。
また、2019年冬に日本橋三井タワーへの拡大を予定。そのほか、日本橋エリア内の他施設におけるサービスの導入、システムを構成する測位技術を用いた新たなサービス提供や管理効率化なども検討している。
なお、コレド室町1・2・3におけるサービス実装対象エリアは、約20,000m2。