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メルカリの梱包資材をセブン-イレブンで発売開始。セブンで箱買って配送

メルカリとセブン-イレブン・ジャパンは、全国のセブン-イレブンで、フリマアプリ「メルカリ」で販売した商品を梱包できるメルカリオリジナル資材を10月3日より発売する。商品と税込価格は、宅急便コンパクト69円、ネコポス用ダンボール66円、クッション用封筒(2枚)が130円、ビニール袋が140円。

セブン-イレブンでは、これまでもヤマト運輸扱いの宅急便コンパクトやネコポス用ダンボールなどを販売しているが、多くの店舗ではカウンター内の店員に依頼して購入する形だった。今回の取り組みではメルカリ専用デザインの梱包材を、売り場に陳列する。これにより、店員に確認しなくても梱包材の在庫有無が確認できるほか、「メルカリが配送できる場所」としてのセブン-イレブンを訴求していく。

宅急便コンパクトのダンボール
取り扱い4商品

セブンでは、2018年4月から「らくらくメルカリ便」による、バーコードを使った簡単なメルカリ配送方法を開始しており、多くのメルカリユーザーが利用している。開始時と直近の9月を比較すると配送件数は約3倍に増えており、メルカリの中でも「コンビニ配送が相当多い」(メルカリ ビジネスオペレーション役員 野辺一也氏)という。

配送拠点としてのセブン-イレブンの認知や利用が高まる一方で、梱包材の入手場所がわからないという声や、セブンでの取り扱いを求める声も上がっていたという。

セブン-イレブン・ジャパン商品本部の石橋利彦氏は、メルカリ梱包材の取扱いについて「ワンストップショッピングのため」と説明。メルカリを出すためにセブンに来店するだけでなく、梱包材を買うためにも来店してもらうことで、来店頻度の向上と購入増を狙う。また、カウンター内ではなく、棚に梱包材を陳列することで「セブンでメルカリが出せる」ことを、メルカリユーザーに訴求していく。

セブン-イレブン・ジャパン商品本部の石橋利彦氏(左)とメルカリ ビジネスオペレーション役員の野辺一也氏(右)

メルカリ ビジネスオペレーション役員の野辺一也氏は、メルカリのユーザーは月間1,400万人で拡大中だが、購入者の多さに対して、出品は未経験という「買うだけ」の人が多い点が課題という。出品未経験者に理由を聞くと、「梱包・発送作業が大変そうだから」が最も多く、そのため、梱包資材の入手先として身近かつ、配送先としても使われているセブン-イレブンでの取り扱いを決めたという。

また、メルカリの出品者は「朝出社前」に配送処理を行なうことが多いが、仕事帰りなどでは梱包材の入手が難しい場合もある。セブンで梱包材を販売することで、入手性を高めてすぐに配送できるようにするとともに、帰宅時にメルカリの梱包材を買うために来店し、翌朝出社前にセブンで発送する、といった来店頻度の向上を狙う。さらに、お店に梱包材を並べることで、「メルカリが出品できる」ことを来店者にアピールし、出店者増につなげていく。

セブン-イレブン店頭にメルカリ梱包材を陳列

なお、梱包材はメルカリオリジナルのデザインだが、宅急便コンパクトやネコポスとして、他のヤマト取り扱い店舗でも利用できる。取り扱い店舗は一部店舗を除く全国のセブン-イレブン。

またメルカリでは、セブン-イレブン以外の店舗とも話を進めており、今後も多くの場所で梱包材を入手可能としていく方針。