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日本気象協会、'20年春の花粉飛散予測。広範囲で例年より少ない

日本気象協会は、全国・都道府県別の2020年春の花粉(スギ・ヒノキ、北海道はシラカバ)飛散予測(第1報)を発表した。九州から関東甲信にかけて広い範囲で例年より少ない見込みとしている。

2019年シーズンの花粉の飛散量は、九州から東北南部の多数の地点で例年よりも多くなったという。特に、大分や滋賀、石川、埼玉では例年の2倍以上となった。一方、北海道では例年に比べて非常に少ない飛散量となり、東北も例年より非常に少なかった所があったとしている。

東京と大阪の過去10年の飛散傾向を見ると、東京では2019年シーズンは例年並み。大阪では例年の2倍近くとなり、過去10年ではもっとも多かったという。

2020年シーズンの予測飛散量は、九州から関東甲信にかけて広い範囲で例年より少ない見込みとしている。特に九州は非常に少なく、中国や四国でも非常に少ない所があるという。東北は例年並みか少なめ、北海道はやや多い予想。

前シーズン比では、九州から東海はほとんどの所で非常に少ない見込みで、関東甲信、北陸も少なくなる予想としている。東北は、北部で前シーズン並みか多く、南部では前シーズンより少なめになるという。北海道は、前シーズンの飛散量が例年より非常に少なかったため、非常に多い予想。なお、東京では前年比6割程度と少なく、大阪では3割程度と非常に少ない見込みとしている。

各地方の花粉飛散傾向

花粉の飛散量は前年夏の気象条件が大きく影響し、気温が高く、日照時間が多く、雨の少ない夏は花芽が多く形成され、翌春の飛散量が多くなるという。

2019年の夏は、梅雨明けが平年より遅れた地方が多く、8月後半は気圧の谷の影響を受け、西日本を中心に大雨が発生。降水量は西日本太平洋側がかなり多く、東日本太平洋側と西日本日本海側も多かったため、東日本太平洋側と西日本の日照時間は少なかった。