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無人採寸のオーダーメイドジーンズ「STAMP」。3Dスキャン
2019年9月26日 19:36
オーダースーツECサイトを展開するFABRIC TOKYOは、完全無人店舗でオーダーメイドを実現する新ブランド「STAMP(スタンプ)」を立ち上げる。オーダーメイドジーンズの販売を、完全招待制のポップアップストアで開始。招待されていない人はオーダーはできないが、店舗の様子を新宿マルイ本館1階で、9月29日まで見ることができる。
ポップアップストアでの利用者のフィードバッグを経て、10月下旬に新宿マルイ本館7階に本格オープン予定。オープン時は引き続き利用は限定的となるが、招待客のほか、STAMPのWebサイトからウェイティングリストに登録することで、招待される場合もある。
FABRIC TOKYOにおけるオーダースーツは、店舗でスタッフが採寸し、測定したデータをクラウドに保存。利用者は店舗で購入する必要はなく、後日ネットで注文するという販売方法となっている。
STAMPでは、店舗で採寸し、後日ネットでオーダーという点は同様だが、採寸に3Dスキャナーを使うことが大きな特徴。これにより、採寸にかかる時間は約3分という早さと手軽さを実現できるとする。なお、完全無人化は将来的な目標で、ポップアップストアは有人。
3Dスキャナーは、海外のスタートアップと共同開発。個室に設置されており、見た目は立方体に近い骨組み。
この3Dスキャナーの4つのコーナーの柱にカメラが4台ずつ、計16台備えられている。
スキャン(採寸)には、スマホアプリを使用。身長と体重は事前に登録する。また正確な採寸のため下着で行なう。
アプリに表示されるガイドに従い、所定の位置に立って、両サイドに設置されたバーを持った状態で、3回続けてスキャンされる。
スキャンが完了すると画像が表示される。なお試した際には服を着ており、さらにカメラをぶら下げていたため、服の形状やカメラの形までスキャンされている。
スキャンした結果は、数値で見ることもできる。
利用者は、スキャンした後に会員登録を行ない、商品を選んで購入する。届くまでの期間は約3週間。
ジーンズのカラーは、ブルー、ダークネイビー、ブラックネイビーの3色。シルエットはテーパードとストレートの2種類。きれい目なシルエットとしているという。
きれい目なシルエットにしている理由は、オフィスでも履けるジーンズとするため。STAMPのメインターゲットは、FABRIC TOKYOのスーツスタイルに対し、近年増加傾向にある、スーツを着ないスタイルで仕事をする人たち。
リサーチした結果、オフィスでもジーンズがはけるという声が多かったため、まずはジーンズからスタート。今後はチノパン、ニット、ポロシャツなどを検討する。
また、今回のジーンズでは実用性も重視。左のポケットをスマホ専用ポケットとし、古くから右側のポケット部分に設置されていたコインポケットは利用されていないということで廃止。右側のポケットはワイヤレスイヤホンなどを入れることを想定したつくりとなっている。
ジーンズの価格は15,000円程度を予定。人件費を削減することで、オーダーメイドでもこの価格が実現できるとする。
当面は有人となるが、将来的には採寸場だけを展開していくことを目指す。
なお、利用について、ウェイティングリストに登録することで招待がかかることがあるが、先着順ではない。どのように招待者を選出するかは、ポップアップストアの運営をした後に検討。また、商品には招待カードが3枚入っており、利用した人は3人に配布可能。カードを持っていれば利用できるという、紹介制も導入する。