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ヤマト、引越サービス再開。見積りを分かりやすく
2019年9月10日 07:50
ヤマトホールディングス傘下のヤマトホームコンビニエンスは、2018年9月1日から休止していた引越サービスについて、単身者向けの引越サービスを再開。9月17日から受注受付、9月28日からサービス提供を開始する。
ヤマトホームコンビニエンスでは、法人向け引越サービスにおける不適切な請求が発覚し、個人向けも含めて引越サービスを休止していた。再開されるのは単身者向けのみで、家族向け、および法人向けの引越サービスは、引き続き申し込みを休止している。
9月から開始する単身者向けの引越サービスでは、従来の「サービス内容が複雑」「見積りが分かりにくい、時間がかかる」等の問題点の改善を図り、Webサイトで料金を算出し受注が完結するなど、シンプルなサービス規格に変更したとしている。
料金算出については、従来は家財量をポイント換算して輸送用ボックスの必要数と料金を算出していたが、新サービスでは利用者の申告をもとに、最新の容積マスタから高精度でボックスの数と料金を算出するという。従来はボックスの数の制限はなかったが、新サービスでは2つまでとなった。
また、利用者が申告した家財内容と、搬出・搬入時の実家財量の照合を、スタッフと利用者で行なうことで、明確な作業を提供するとしている。
そのほか事前連絡について、従来は「前日または当日朝に連絡」としていたが、前日の12時までに目安時間を電話連絡するよう変更されている。
対象エリアは当面は限られており、かつ搬出・搬入ともに同一地帯内の場合に限り利用できる。例として、千葉市から府中市への引越しはともに「関東甲信越北陸」地帯に区分されるので可能だが、札幌市から仙台市はそれぞれの地帯は「北海道」、「東北」と異なるため対象外となる。
今後は、単身者向け引越サービスの提供状況や利用者の意見を踏まえ、商品規格や対象エリアの拡大、および法人向けサービスの提供等を検討する。家族向け引越サービスについては、引き続き点検および企画を行なっている。