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モバイルオーダーシステムと連動した新型“食券機”、ベッカーズで運用開始
2019年9月4日 14:32
R・ベッカーズ池袋東口店に、JR東日本グループとショーケース・ギグが共同開発した新型のセルフ注文端末「O:der Kiosk」が、9月4日に導入。運用開始日に、メディア向けに店舗の様子が公開された。
O:der Kioskは、モバイルオーダーサービスとの併用導入を想定したセルフ注文端末で、わかりやすく言えば食券機のように、液晶パネルで注文、決済をする端末。
特徴は、モバイルオーダーサービス「O:der」と連携することで、Web上で、多言語を含めたメニュー更新等が、モバイルサービスと店舗の端末を一括して行なえる点にある。
O:derは、JR東日本フードビジネスが運営するR・ベッカーズ池袋東口店、田町店およびベッカーズ飯田橋東口店に、1月より導入されている。
また、注文やレジ会計などの顧客対応を端末にシフトし、モバイルサービスと併用することにより、ホールスタッフ業務の、40%から50%の削減を見込めるという。
なお決済方法は、現金には対応しておらず、クレジットカード、およびSuica等交通系ICが利用可能。今後については、現金への対応も検討しているという。
今回の導入について説明をしたJR東日本フードビジネス 代表取締役社長 山際貞史氏は、「東京オリンピックに向けて、外国人対応も含めて推進し、導入店を増やしていきたい」と話す。さらに、「端末に慣れることによる、モバイルオーダーの利用の増加にも期待したい」とした。
モバイルオーダーを推進したい理由の1つに、ベッカーズのおすすめ商品「別格バーガーシリーズ」がある。オーダー後に調理する商品のため、店内での注文では10分ほど待つことになるが、モバイルオーダーで事前注文していれば待ち時間がなくなるからだ。山際氏は「おいしい料理をより便利に。またスタッフは手作りのおいしさを届けることに注力できる」と述べた。
ショーケース・ギグ 代表取締役社長 新田剛史氏はO:der Kioskについて「考え方としては大きなスマホのようなもの」とし、「アプリは進化していくので、まずは初期版として評価してほしい」と話す。また「今後はモバイルオーダーがスタンダードになるであろう」ことを強調した。