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JR東と東海、有楽町・新橋間の高架下に新しい商業空間開発
2019年9月3日 15:48
JR東日本とJR東海は、有楽町駅~新橋駅間の内山下町橋高架下に約10,000m2の空間を創出。商業空間として開発する。今後、ジェイアール東日本都市開発と、東京ステーション開発が運営企業として開発を進め、2020年初夏の開業を目指す。
計画地は、日比谷、銀座、有楽町、新橋に位置する約300mの高架下。この開発計画では、100年以上の歴史を刻む煉瓦アーチ高架橋と東海道線、東海道新幹線の高架橋が一体となって生まれた高架下空間を活かし、新たな商業施設として再生する。
連続した高架柱が特徴の300mに及ぶ通路を整備し、日比谷側へ5カ所の出入り口を設けることで、街に開かれた高架下として新たな回遊性のある商業空間を創出。銀座・有楽町・新橋に回遊を生み、店舗が集積することで、街と人、人と人とを繋ぐ賑わい溢れる場所を目指す。外観は明治建造当初の煉瓦を活かし、次の100年も街のシンボルとなるように美化・整備する。
施設名称は、JR東日本の開発エリアが「日比谷 OKUROJI」、JR東海の開発エリアが「日比谷グルメゾン」。
日比谷 OKUROJIの名称は、銀座・日比谷の「奥」という立地に、「路地」の施設性を加えることで穴場感を醸成したとしている。様々なスタイルのバーや飲食店が並ぶ「大人のナイトタイムを楽しめるゾーン」、気軽に通える飲食店やカフェが並ぶ「飲食ゾーン」、新しいスイーツや技術、素材にこだわる「食物販・雑貨・ファッションゾーン」を展開する。
日比谷グルメゾンは、東京駅にある「東京グルメゾン」に続く飲食店舗の集まるグルメスポットの第2弾として展開する。
JR東海用地(東海道新幹線高架橋)は、有楽町側と新橋側の両端のみにおいて公道に接道し、一方のJR東日本用地(山手線・京浜東北線高架橋、東海道線高架橋)は、高架下空間がアーチにより個々に細かく区切られるというそれぞれの制約があったという。今回、両社それぞれが所有する用地区分に関わらず、連続性や回遊性など開発エリアが最適となるよう区分を設定。今後連携しながら各々の開発工事を進める。
敷地面積は、JR東日本開発エリアが約8,600m2(JR東海用地約2,800m2、JR東日本用地約5,800m2)、JR東海開発エリアが約1,700m2(すべてJR東日本用地)。店舗数はJR東日本側が約50店舗、JR東海側が6店舗。