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NTTデータ、レジ無し店舗出店サービス。退店ゲートで認証・決済
2019年9月2日 12:51
NTTデータは、スマホアプリのQRコードで認証入店すると、レジ支払いをせず、手に取った商品をそのまま持ち帰れるレジ無しデジタル店舗出店サービスを、9月2日より小売業界向けに提供開始する。
レジ無しデジタル店舗出店サービスは、NTTデータと、カメラや重量センサーからのデータ解析を得意とする中国CloudPickとの業務提携によるもの。日本ではデジタル店舗の実現性を把握できず、導入に至っていない状況から、NTTデータが企業と一緒に実現性を把握しながらレジ無しデジタル店舗のビジネス拡大まで企画実行する。
レジ無しデジタル店舗のビジネス化に向けて、NTTデータ内のデジタル実験店舗を活用したビジネスプランの仮説作成、導入企業が出店した実際のレジ無しデジタル店舗での仮説検証、多店舗展開するためのサポートの3段階でサービスを提供する。
レジ無しデジタル店舗での利用までの流れは、スマホアプリでQRコードを表示し、入店ゲートにかざすことで個人を認証し入店。店内で商品を手に取ると、店舗内の上部に設置されたカメラや商品棚のセンサーが選択した商品を判断。退店ゲートを通り、NTTデータの決済総合プラットフォーム「CAFIS」を通じて認証・決済されるため、レジ会計を意識せずに購入が完了する。購買内容や履歴は、スマホアプリに配信される電子レシートで確認できる。
レジ無しデジタル店舗出店で見込まれるメリットは、消費者では、チェックインの1クリック操作のみでレジに並ばずに支払いができ、クーポンも自動適用されるため、会計のストレスや手間を軽減。店内行動の可視化によりパーソナライズされた優遇キャンペーンも受けられる。
従業員や店舗経営者では、レジ打ちが無くなることによる業務効率化と労働時間短縮。店舗の棚の状態が遠隔地から確認できるため、運営負担の軽減や従業員の省力化も見込まれる。労働環境改善により人手不足の中でも店舗運営が持続可能となる。
企業(本部)では、レジ待ち解消による購買機会の最大化や、消費者の行動動線やアクションをデータで把握できるため、拡販チャンスの獲得や、店舗設計、マーケティングへ活用可能としている。
NTTデータは、2022年度末までに小売業界1000店舗へレジ無しデジタル店舗の導入を目指す。