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大阪メトロ、5駅の新デザイン決定。「ジ・オオサカ・ブランド」
2019年8月29日 20:40
大阪メトロは、2018年12月20日にリニューアルデザイン案を発表した15駅のうち、御堂筋線中津駅、梅田駅、心斎橋駅、動物園前駅、中央線堺筋本町駅の5駅のデザイン案をブラッシュアップ。リニューアルデザインを決定した。
12月発表のリニューアルデザイン案に対する様々な意見を踏まえ、「各駅の地域性や歴史性を活かす」という当初から目指している方向性をより深掘りし、デザインコンセプトやデザインをブラッシュアップしたという。
心斎橋駅のデザインコンセプトは「ジ・オオサカ・ブランド」。多くのブランドショップが並ぶ地域との連続性を深め、大阪を代表する高級店が並ぶ現代の心斎橋を象徴する高級感と上質感を感じていただける空間を目指したという。
開業当時のアーチ構造を活かし、シャンデリアは元の佇まいをLEDで復元することで、長い歴史を感じられる空間作りを図る。
堺筋本町駅のデザインコンセプトは「船場文化」。船場の文化・交通・物流の交わりを格子で表現。木調パネルとチタン素材、可動式ホーム柵のステンレスなどの異素材の調和による、歴史をベースに未来へと飛躍する船場を表したという。
梅田駅のデザインコンセプトは「大阪から世界へ」。照明器具と新たに設置する可動式ホーム柵のステンレスをアクセントとし、パノラマビジョンと柱サイネージを合わせたデジタル広告の舞台として、大阪から世界へ発信する大阪メトロのフラッグシップ駅を目指す。
中津駅のデザインコンセプトは「インキュベーター発信源」。スタートアップ企業のほか、大学や専門学校による新しい取り組みなどをプレゼンテーションできる場所として、機能面をブラッシュアップ。天井のルーバーをホームと平行して走らせ、また柱にはサイネージを埋め込み、プレゼンテーションスペースとの連携を図る。
動物園前駅のデザインコンセプトは「まるで自然の中にいるかのような空間」。昭和44年に描かれた動物タイルを保存・活用し、まるで自然の中にいるかのようなワクワク感のある楽しくて明るい駅にしていくとしている。既存のタイルに描かれた動物のほか、動く動物の映像、木漏れ日をイメージした照明、生きた植物などで装飾される。
今後、残る10駅についてもブラッシュアップを進め、デザインが決定次第発表される。