東急、駅や列車のアナウンスを4カ国語に。ヤマハ「SoundUD」活用

東急電鉄は8月26日から、ヤマハが開発した音響通信技術「SoundUD」を用いた音のユニバーサルデザイン化支援システム「おもてなしガイド」を順次導入。駅構内や列車内のアナウンスを、日・英・中・韓の4カ国語で放送する。

利用イメージ

東京オリンピック・パラリンピックなどに向けて、今後増加する訪日外国人が安全・安心・快適に東急線を利用できるようにすることが目的。対象は、東急線全駅(世田谷線・こどもの国線を除く)、東急線内の全列車。

おもてなしガイドの放送用アプリを、駅係員・乗務員に配布しているタブレット端末にインストールし、災害・輸送障害時の計画運休・間引き運転・折返し運転などに関する案内、駆け込み乗車といった注意喚起など、48種類のアナウンスを4言語で放送する。

駅構内では駅の放送装置とタブレット端末を接続することで構内放送を行ない、列車内では車掌マイクを通じてタブレット端末から発せられる音声を放送する。

また、駅・列車でアナウンス音声とあわせて、音声トリガーを流す。これにより乗客は、スマートフォンなどにインストールしたおもてなしガイドアプリで音声トリガーを受信することで、放送内容を13言語から選択してアプリ上に文字で表示できる。音で通信を行なうため、インターネットに接続していない端末でも情報取得可能。

対応する言語は、日本語、英語、中国語(簡/繁)、韓国語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、タイ語、タガログ語、ベトナム語、マレー語、インドネシア語。

今後について、乗客のスマートフォンに、駅構内の案内や観光情報を表示させるなど、訪日外国人の利便性を高めるための情報提供や、対応言語の追加の検討を進める。