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東急とJR東の観光MaaS「Izuko」、フリーパスや経路検索を拡充
2019年8月21日 18:15
東急電鉄、JR東日本、ジェイアール東日本企画は、国内外観光客が、鉄道、バス、レンタサイクルなどの交通機関を、スマホで検索・予約・決済し、目的地までシームレスに移動できる2次交通統合型サービス「観光型MaaS」の実証実験の第2弾(Phase2)を実施する。新たに飛行機や船舶の経路検索に対応し、期間は12月1日から2020年3月10日。
キャッチフレーズは「スマホ1つで伊豆の旅」。専用MaaSアプリ「Izuko」(日英2カ国語対応)を利用する。機能は、エリア内の鉄道や路線バスなどの経路検索、AIオンデマンド乗合交通の予約、デジタルフリーパスや観光施設入場券の決済など。リンク連携で、レンタサイクル・レンタカーの予約もできる。
Izuko上のデジタルチケット、デジタルマップ、クレジットカード決済による、チケットレス、ペーパーレス、キャッシュレス実現も目指す。
Phase2では、デジタルフリーパス、デジタルパスの商品ラインナップを拡大する。デジタルフリーパスは、新たにJR伊東線(熱海駅～伊東駅)の区間や、熱海市内のバス乗り放題チケットなどを追加した4つの新商品を含め、6種類に拡大。観光施設入場券などとして利用できるデジタルパスは、熱海の「アカオハーブ＆ローズガーデン」や下田ロープウェイなど5施設を加えた12種類に拡大する。
そのほか、Phase1から下田市街で運行しているオンデマンド交通もPhase2ではデジタルパスに対応。停留所を11カ所増設し、全27カ所で運用する。
デジタルパスには、利用すると「使用済み」表記にする機能や、リアルタイム集計を導入。不正防止や施設の精算作業支援などに繋がり、運用負担を軽減するとしている。
経路検索では、鉄道とバスに加えて、飛行機や船舶での経路も検索可能になる。
4月1日から6月30日まで実施したPhase1では、静岡デスティネーションキャンペーンが実施されていたこともあり、Izukoの認知が拡大し、ダウンロード数が当初6カ月間の目標値であった2万ダウンロードを、5月27日(実験開始後57日目)に達成したという。
一方で、サービス内容や利用可能エリア、操作性などで利用者やサービス提供施設に負荷をかけてしまうなどの課題が浮き彫りになったとしている。これらの課題解決の開発工程に時間を要すること、伊豆の多客期に合わせることから、9月から11月までを予定していた実施期間を12月1日から2020年3月10日までに変更した。