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Facebook、広告用に企業が送信しているデータを利用者側で解除可能に
2019年8月21日 12:33
Facebookは、アプリやWebサイトがFacebookに送信しているデータを確認・管理ができる新機能「Facebook外のアクティビティ」を発表した。Facebookが広告配信に利用しているデータを、利用者側で解除できる。アイルランド、韓国、スペインで段階的に提供を開始し、数カ月かけて他国へ順次展開する。
Facebookは、Facebook内での広告配信の仕組みの例として、アパレルを扱うWebサイトが、最新スタイルの靴に関心を持つ人への広告配信を希望しているケースを挙げている。この場合、特定の端末を使っている人がその靴のページを見た、という情報をFacebookに送信でき、その端末情報がいずれかのFacebookアカウントと一致した場合、Facebookはその利用者にその靴に関する広告を配信するという。
こういった、Facebook以外のアプリやWebサイトでの利用者のアクティビティと、Facebook内の利用者に対する配信等の仕組みを「Facebook外のアクティビティの関連付け」とし、Facebook外のアクティビティ機能では、この関連付けを解除できる。
解除までの流れは、設定にあるFacebook外のアクティビティで、アプリやWebサイト等がFacebookに送信した情報の概要を確認。必要に応じて、アカウントへのこれらの情報の関連付けを解除する。
また、自分のアカウントに対する、今後のFacebook外のアクティビティの関連付けの解除も可能。この際、Facebook外のアクティビティすべての解除のほか、特定のアプリやWebサイトでのアクティビティのみの解除もできる。
Facebook外のアクティビティの関連付けを解除すると、Facebookのほか、Instagram、Messengerでの広告のターゲット設定に利用されることもなくなる。
Facebookは、Facebook外のアクティビティ機能について、これまで発表してきた、広告ライブラリの更新、「この広告が表示されている理由」の更新、「この投稿が表示される理由」のリリースなどと並ぶ、透明性向上と管理機能強化の一環としている。