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吉野家がメルペイ70%還元に参加。女性や若年層の来店狙う
2019年8月1日 13:44
メルカリは、8月1日から8月11日までの期間中、「メルペイあと払い」利用の決済で支払額の最大70%相当を還元するキャンペーンを実施。これに吉野家が参加し、自社のホームページでも大々的にアピールしている。この両社の狙いについて、吉野家有楽町店にて説明会が実施された。
吉野家はメルカリユーザー層の来店を期待
吉野家では、交通系電子マネー対応の全国展開のほか、WAON、楽天Edy、Origami Pay、QUICPay、iD、nanacoと、キャッシュレス決済対応を進めている。利用者の利便性を最優先に考えた結果だという。店側のメリットとしても、有楽町店店長によれば、会計がスムーズに行なえるという点で、店員からも好評。キャッシュレスが進むのはありがたいと話した。
今回メルペイのキャンペーンに参加した狙いについては、吉野家 常務取締役 伊東正明氏は、メルカリユーザー層である女性や10代から20代の年齢層の来店を期待してのことと話す。
また、吉野家では郊外店が多く、郊外店では都市圏と比べるとテイクアウトの利用者が多いという。そして、女性の多くはテイクアウトであると説明。こういった傾向も含めて、新しい層の来店が期待できるとした。
吉野家でのメルペイの利用はiDにて対応。バーコード決済への対応は検討中とこと。
なお吉野家では、2018年末にOrigami Payの「オリガミで、半額」キャンペーンを実施。このときの反響は想定以上だったが、今回は割引率もさらに大きいので、客層の面も含めてどういった客が来るのかを見たいと述べた。
チャージ不要の「あと払い」体験を推進するメルペイ
メルペイでは、6月にセブン-イレブンとファミリーマートを対象に70%(その他では50%)を還元するキャンペーンを実施。この際、ファストフード店も対象にしてほしいという声が多かったため、今回吉野家とマクドナルドを対象に入れたという。
また、あと払いについては、チャージすることなく使った分だけを支払うというスタイルが使いやすいと好評で、この使いやすさをより多くの人に体験してもらいたいと、メルペイ マーケティング責任者 山代真啓氏は話す。
ここで疑問に思うのが、メルカリで売った分でメルペイで支払う、つまりチャージされた分での支払いがメルペイではメインで、かつあと払いとは相反するものではないかという点。これについて山代氏によれば「メルカリの売上とチャージ不要のあと払いは密接な関係にある」という。
メルカリの売上が1,000円あったとして、購入する物が1,850円だったとき、850円分はあと払いを利用することで、チャージの必要もなく、また端数のチャージ分が余ることもない。この点がメリットであると説明してくれた。
なお今回のキャンペーンは、期間中に初めて「本人確認」をした利用者によるメルペイ残高払いも対象となっているが、メインはあと払いであることを強調した。
また、キャンペーンを実施していない吉野家店舗もある。非実施店舗については、吉野家キャンペーンページで確認できる。