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日傘に東レの遮熱性素材。体調変化を検知するアプリも【猛暑対策展】
2019年7月24日 19:57
猛暑対策展が7月24日から26日の期間で、東京ビッグサイトで開催。ここでは東レブースで展開していた、遮光性・遮熱性を持つ繊維「サマーシールド」を使用した日傘や、心拍の異常などを感知しアラートメールを出す「hitoe みまもりアプリ」を紹介する。
東レの遮熱性繊維を使用したオーロラの日傘
サマーシールドを使用した日傘を販売しているメーカーは「オーロラ」。女性用の日傘はもちろん、紳士長傘や折り畳み傘も取り扱う。傘は晴雨兼用で、顔に影ができるほどの日陰効果の遮熱性、遮光性99.99%以上、UVカット99%以上となっている。
バリエーションとしては、基本性能を備えた「ベーシックタイプ」、「軽量タイプ」に加え、新たに基本性能と強化撥水性能を持つオールシーズン対応の「強化はっ水タイプ」を展開する。
サマーシールドは3層構造の素材。外側から1層目がバリエーションがある基布、2層目が遮光・遮蔽を目的とした白色フィルム、3層目が遮熱を目的にした黒色フィルムという構造になっている。
黒色フィルムで遮熱をできる理由は、ここで蓄熱するため。太陽から降り注ぐ熱気だけではなく、地面から出る熱も黒色フィルムで蓄熱するため、体感温度を低く感じられるという。
サマーシールドは傘から始まった素材で、現在は傘のほかにも業務用のテント、パラソル、タープなどにも使用されている。
心拍変動を繊維で検知し体調をみまもるアプリ
hitoe みまもりアプリは、hitoe みまもりサービスとともに展開する法人向けのサービス。
hitoeは、身体から発している微弱な電気信号である生体信号を計測する機能素材。電気を通す高分子化合物である導電性高分子を、ナノファイバーニットに含浸させた高い導電性を持つ。
hitoe みまもりアプリでは、素材のhitoeと、ドコモ製hitoe トランスミッター01を使用。hitoeで取得した心拍数等をトランスミッターでスマホに飛ばし、アプリで平均心拍数、瞬時心拍数、消費エネルギー、リラックス度を見ることができる。
またこのシステムでは測定初日に、安静時の平均心拍と活動時の最大心拍をそれぞれ自動取得。就業中などに計測する心拍が安静時、活動時の各種設定に対して一定の範囲を超えた場合に体調変化と推定し、事前に設定したアドレスにアラートメールを発信する。
取得したデータはスマホに蓄積可能。そのデータを用いた作業分析などができる解析ツールの開発を検討しているという。
hitoeはまだ実験を進めており、実験モニターを募集している。応募するためのページはないが、hitoeの公式ページの「お問い合わせ」にて、実験モニターへの応募の旨を記載すれば対応することのこと。