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ロッカーに入れるだけで衣服を買取。「ここでCASH」セルフ無人買取

ファッション古着の買取や販売を手掛けるベクトルと、即時買い取りアプリ「CASH」を運営するバンクは、衣類買取買取サービス「ここでCASH」のフランチャイズ展開を共同で開始する。コンビニや美容院などの異業種のリユース参入を促すほか、ロッカーを利用した無人買取サービスも展開する。

「CASH」は、保有するあらゆるアイテムを写真に撮るだけで、瞬間的にキャッシュ(現金)に変えられるアプリ。ベクトルとバンクは、2018年9月に業務提携し、ベクトルが査定から販売までのデータをバンクに提供し、査定テーブルを共同で開発。買取アプリのCASHと事業者向け査定アプリ「CASH PRO」の査定精度を向上してきた。

この提携を進め、自動査定システムを活用して、異業種の企業もリユース業界に参入可能になると考え、買取サービス「ここでCASH」をフランチャイズ展開する。フランチャイズ加盟店は、査定システム「CASH PRO」やマルチチャンネル出品システム「GRECS」を利用し、査定が行なえる。

有人型「ここでCASH」のイメージ

ここでCASHは、商品をロッカーに預ける「無人型」、異業種でも買取事業をできる「ライセンス型」、既存のリユース事業者向けの「名称貸型」、独立開業可能な「独立型」の4種類を用意する。

無人型など4つの業態

このうち、無人型では、クリーニングロッカー「LAGOO(ラグー)」を全国に展開するアイクトと協力。LAGOOのロッカーに、ベクトルの宅配買取サービス「フクウロ」やバンクの即時買取アプリ「CASH」を連携させ、ロッカーに商品を入れるだけで査定・買取・回収・支払いまでが行なわれる。

無人買取のサービス開始は今秋を予定。不要な商品をロッカーに預けて、ベクトルが査定する「預かり式無人買取」と、利用者自身がアプリ「CASH」を利用して査定する「セルフ式無人買取」の2つのサービスを用意する。

セルフ式無人買取

3社では、7月10日から7月16日まで、「TSUTAYA WAY岩出店」に無人買取ロッカーを設置し、衣類買取の実証テストを実施。テストの結果を検証し、サービスに反映していく。

ここでCASHの名称と、店舗展開権はベクトルが取得。同社が中心となり、フランチャイズ加盟企業の募集を行なう。