棚田カード、31府県56地区で配布開始。農水省が「棚田に恋」でPR

農林水産省は、棚田カードプロジェクトチームを立ち上げ、全国の棚田を広く紹介する棚田カードを作成。第1弾として31府県56地区の棚田カードを、地域ごとに配布する。

棚田地域を盛り上げ、棚田の保全に繋げることが目的。農林水産省が都道府県の担当者に呼びかけを行ない、プロジェクトチームを立ち上げたという。

カードの表面は四季折々の棚田の写真で棚田の魅力を前面に押し出し、裏面には棚田の枚数(面積)や傾斜、作付け品種などの情報、棚田の歴史などを掲載。棚田カードをきっかけに、棚田を知らない人や馴染みのない人が棚田の魅力や保全活動の実態を知り、棚田を訪れることを狙う。

棚田は国土の保全、水源かん養などの多面的機能を有する一方で、棚田の保全は、厳しい耕作条件等を背景に難しくなってきているという。棚田カードには、棚田を含む地域活性化に役立ってほしいという想いが込められているとする。

カードの配布方法は地域によって異なり、例えば、各棚田にある施設(交流館など)や近隣の直売所、公共施設での配布が行なわれる。地域によっては棚田の保全活動に参加した人に配布する。

棚田カードの配布にあわせて、棚田周辺の情報や棚田までのアクセス、訪問マナーなどを掲載した「棚田めぐりガイド」と、棚田カードの地域一覧などを掲載した「棚田めぐりマップ」を作成。また、「棚田に恋」をキャッチフレーズとしたポスターでPRする。

棚田めぐりポスター