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Instagramにいじめを防ぐ2つの機能。攻撃的なコメントを事前警告
2019年7月9日 12:08
Instagramは9日、いじめ行為を防ぐ2つの機能を追加すると発表した。投稿しようとしているコメントが他者を傷つける可能性がある場合に事前に通知するなど、安全なプラットフォームへ向けた取り組みを強化する。
導入する新機能は以下の通り。
- 投稿しようとしているコメントが他者を傷つける可能性がある場合、事前に通知して再考を促す
- 特定のアカウントのコメントを非表示にし、ダイレクトメッセージに既読がつかない「制限」機能
投稿コメントへの事前警告は、AIにより実現。数日前からテストを開始しており、通知によって一部の利用者は投稿する前に内容を考え直し、コメントを取り消したり、控えめな表現に変えることがわかっているという。
特定アカウントの「制限」機能も、被害者を守るためのもの。同社が若い世代の利用者からヒアリングして分かったのは、状況が悪化するのを恐れて、いじめの加害者をブロックやフォロー解除、報告するのに消極的だということ。また、加害者がどのような態度をとっているのか把握するのが難しくなることも課題という。
そこで、いじめの加害者に知られることなく、利用者がInstagramでの体験を管理できる機能を導入する。近日中に、望まないやりとりからアカウントを保護するための新しい「制限」機能のテストを開始。特定のアカウントを「制限」すると、自分の投稿に対してそのアカウントがシェアしたコメントは相手にのみ表示されるようになる。
制限したアカウントからのコメントを承認すれば、他の利用者への表示も選択できる。また、自分がInstagram上でオンラインであることや、DMを既読したことも、制限したアカウントには表示されないようになる。
Instagramでは、「利用者全員にとって安心して利用できるプラットフォーム」を目指しており、今後もいじめ問題に対する理解を深め、対策のために投資を続けるとしている。