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パナ、アサヒビールら9社が未来のオフィス空間づくり実験
2019年7月8日 17:31
パナソニックは、オカムラ、ダイキン工業、東京海上日動火災保険、ライオン、MyCity、アサヒビール、TOA、TOTOと協創し、会員型コワーキングスペース「point 0 marunouchi」で、7月16日より未来のオフィス空間づくりに向けた実証実験を開始する。
point 0 marunouchiは、ダイキン工業、ソフトバンクら6社が2018年7月に共同発表した空間データの協創プラットフォーム「CRESNECT」を活用したプロジェクトの第1弾「未来のオフィス空間」づくりを目指すための会員型コワーキングスペース。
新たにパナソニック、アサヒビール、TOA、TOTOの4社がプロジェクトに加わり、各社の最新技術やデータ、ノウハウを活用し、オープンスペースや会議室、仮眠ブースなどにおいて、多様な働き方に合わせた空間コンテンツを導入。実際に働く人の動きや生体情報、設置機器等の運転データを収集・分析し、コンテンツの高度化や新しいサービスの創出に取り組む。
実際に人が働くオフィス空間を活用し、オフィスでの動線や仕事中の姿勢、室内の温湿度や内装のデザイン、照明・音・香り、アルコールも含めた飲食など、様々な要素が働く人に及ぼす影響を収集・分析する。利用者のフィードバック情報も活用するという。
またこれらの空間コンテンツを通じて、働く人の快適性やウェルネスが重要となるオフィス空間の認証制度「WELL Building Standard」のコワーキングスペースでの国内初の獲得も目指す。
利用者の好みや会議の目的、雰囲気に合わせ、空調・照明・香りがコントロールされるオープンスペースや会議室、外部の視線や音を適度に遮るパーテーションや文字が読みやすい照明に設定された集中ブース、空調等を好みに設定できる仮眠ブースなどが導入される。
また、口臭リスクチェックによるコミュニケーションの変化の分析、クリエイティブな発想をするための新しいアルコール飲用方法の提案や、瞑想ルームやシャワーを完備し、業務のスイッチの切り替えやストレスの低減を図る。
パナソニックは、他社共創による実証実験を通じた空間ソリューションの知見創出、各参画企業との協創による空間パッケージの構築を図り、将来的に「コミュニティ」活性化空間の創出を目指す。
point 0 marunouchiの所在地は東京都千代田区丸の内2-5-1。利用料金は個室・月額会員が月額105,000円から、自由席・都度利用が15分250円から。敷地面積は1,082m2。総席数は220席。開業日は7月16日。