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エース、スーツケース等のサイズ、容量、重量の計測方法を開示
2019年7月4日 14:17
エースは、 製造する全てのスーツケースの「サイズ、容量、重量」の製品表示に対する計測方法を、 コーポレートサイトで開示した。
スーツケースのサイズや容量、重量は、 消費者が製品を選択する際に確認しなければならない表示事項である一方、 計測方法に対して現状は公的機関による規格がなく、表示内容は各メーカーごとの基準で計測した数値を反映しているという。
特に荷物の収納量を左右する「容量」は消費者にとって判別が難しく、各メーカーによる計測基準によっては最も差異が出る数値としている。容量表示に関する問い合わせが増加傾向にあることから、計測方法の開示し、製品表示に対する公平性と透明性を高めるという。
サイズ
表記単位は「cm」。完成品で測定され、スーツケース、トローリーバッグ類の外寸は、身長計またはそれに相当するもので計測。
ラゲージ(スーツケース/トローリーバッグ)は、「H(高さ/縦)×W(幅/横)×D(奥行/マチ幅)」の順で外寸(キャスターやハンドル部分などの突起部分を含めた寸法)を表記。横型ラゲージは「W(幅)×H(高さ)×D(奥行)」の順で外寸を表記する。なお、1cm未満の端数は切り上げ。
一般バッグ類、財布、革小物は、「W(幅)×H(高さ)×D(奥行)」の順で本体サイズを表示。外ポケット、ハンドル、ショルダーベルトなどは含まれない。1cm未満の端数は切り捨てで、ナップザックや、財布、革小物などで、マチ幅が1cm未満の商品は「W(幅)×H(高さ)」表記となる。
ファスナーの開閉でバッグのマチ幅が広がるエキスパンド機能がついている製品は、奥行の表記を「W40×H28×D13/18cm」のように「通常時/拡幅時」表示するか、「W40×H28×D13(18)cm」のように「通常時(拡幅時)」で表記する。
容量
表記単位は「L(リットル)」。計量には直径約4mmのペレット(樹脂製粒子)を使用。1L相当の容量が入る測定容器(1辺10cmの立方体)にペレットを入れ、それを1L分として完成品の製品本体に隙間なく入れ、その回数で計測。スーツケースのトップ側、ボトム側(ハンドルがついてる側)それぞれファスナーのムシ部分まですりきり一杯を計り、両側の容量を足す。
実際に荷物が入る「実容量」とラゲージそのものが空間に占める「占有量」を併記。占有量は外寸の積から算出する。
対象商品は、ラゲージ(スーツケース/トローリーバッグ)とリュック等一部商品。ユーザーが通常使用する際のスペースを計測の対象とし、ポケット付き製品に関しては、その中も容量とみなす。修理対応用などに設けたメンテナンス用ファスナー内は対象外。
フレームタイプの場合は、フレームが閉まった状態を想定。フレームの重なり合う部分に関しては、ボトム、トップ側のいずれかの容量を差し引く。