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シチズン、漆文字盤で日本の伝統色を表現した「留紺」

シチズン時計は、「CAMPANOLA」から複雑機構「グランドコンプリケーション」を搭載し、日本古来の伝統色を漆文字板で表現したモデル「留紺(とまりこん)」を8月に発売する。限定数量300本。価格は43万円。

CAMPANOLA グランドコンプリケーション 限定モデル「留紺」(AH4080-01L)

留紺は、漆文字板が特長の限定モデル。昼間の明るい空色が、次第に濃い紺に染まる、果てしなく広がる宇宙を表現。文字板だけでなく見返しリングにも漆を施し、艶や立体感を持たせている。名前の由来は「藍染でこれ以上濃く染められない色」という意味の「留紺」。

ムーブメントは、シチズン独自の「グランドコンプリケーション」。音で時刻を知らせる「ミニッツリピーター」、月の満ち欠けを表示する「ムーンフェイズ」、うるう年などの月末カレンダー修正を自動で行なう「パーペチュアルカレンダー」、通常計測、積算計測、スプリット計測が可能な「クロノグラフ」の4大複雑機構をクオーツで備えている。

幾重にも交じり合う円が特長の文字板は、古代ギリシャ時代の「アンティキティラ(天体の運行を知るために作られたといわれる装置)」にインスピレーションを受けたとしている。時針は太陽、分針は月をイメージ。大小の円がデザインされた時針と分針が一時間に一度重なり、日食の様な印象を持たせている。

時分針のデザインと、二つが重なった様子(左)と正午を示す時計の状態(右)

サブダイヤルに書き込まれたカレンダー表記、二重構造の五徳リングに書き込まれたタキメーターや1/4秒クロノグラフの目盛りなど、従来よりも複雑な文字板は、色分けを施して視認性を確保したという。

また、グランドコンプリケーション搭載の2モデルを同時発売。ラインナップは、茜と紫で染めた日本の伝統色の名がついた「深緋(こきあけ)」と、文字板に電鋳による微細な模様が施こされたメタルバンドモデル。価格は各40万円。

左:深緋(AH4080-01Z)、右:メタルバンドモデル(AH4080-52A)

外形寸法は43.0×16.5mm。ケースはステンレス製。留紺・深緋のバンドはワニ革製。ガラスはデュアル球面サファイアガラス。文字盤は留紺・深緋が漆塗り文字盤、メタルバンドモデルが電気鋳造文字盤。電池寿命は2年。