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KDDIとナビタイムがMaaSで連携。ビッグデータや経路探索エンジン活用
2019年6月5日 11:54
KDDIとナビタイムジャパンは、共同でMaaS(Mobility as a Service)領域の取り組みを推進することに合意。両社の保有する通信・交通ビッグデータ、経路探索エンジン、IoT・AIを活用する。
MaaS推進の目的は、都市部の慢性的な交通混雑解消や過疎地域での生活路線の確保、訪日外国人の増加に伴うオーバーツーリズムなどの社会課題の解決支援。交通事業者や自治体とともに交通のデジタルトランスフォーメーションを推進する。
共同で取り組む支援内容は4つ。1つ目は、MaaSの実現に必要となる、 検索・予約・配車・決済・アプリ開発といった基本機能を共同で開発し、交通事業者や自治体によるMaaS領域の立ち上げを支援。
2つ目は、両社の利用者接点を活用したプロモーション支援、およびビジネス開発拠点である「KDDI DIGITAL GATE」を活用した、5G時代を見据えたMaaSビジネスの持続的な収益化支援。
3つ目は、交通混雑・渋滞やオーバーツーリズムなど社会課題の解決に向けた、両社が保有する通信や交通ビッグデータの共同解析・効果検証による、新たなビジネス開発の支援。
4つ目は、大都市から地方都市、過疎地まで、地域の課題や特性に応じた実証実験の支援。
KDDIは、約4,000万の利用者から得られるビッグデータを活用した人口動態分析/予測、通信サービスを提供。ライフデザイン領域(グルメ・ホテルなど)、KDDIグループ会社(電子チケット・広告・データ解析など)との連携も進める。
ナビタイムジャパンは、鉄道やバス、タクシーのほか、オンデマンドモビリティにも対応できる経路探索エンジンを用いた予約・決済などを含むMaaS基本機能の開発とマルチモーダルナビゲーション技術を提供。また、約5,100万人(ナビタイムジャパンが提供する全サービスの月間ユニークユーザー数) の利用者から得られる交通・観光ビッグデータを活用したインバウンド動態分析や、交通コンサルティングを行なう。
両社は、MaaS領域の取り組みの推進により、より豊かな交通社会の実現を目指すとしている。