ニュース

ローソン、消費期限が近い商品購入でポイント付与。食品ロス削減目指し

ローソンが、利用者と一緒に取り組む食品ロス削減プログラム「Another Choice(アナザーチョイス)」を開始。消費期限が近い商品を購入した利用者にポイントを付与するとともに、子どもたちに寄付が届くプログラムを実施する。

Another Choiceの仕組み

6月11日から8月31日の82日間、愛媛県のローソン店舗(218店舗/4月末時点)と、沖縄県のローソン店舗(231店舗/同)で実施。

朝・昼に納品される対象商品にベンダー工場で「Another Choice」シールを貼付。Ponta会員、dポイントカード会員の利用者が、夕方以降にその商品を購入すると、対象商品合計金額(税抜)に対して100円につき5ポイントが購入月の翌月末に付与される。

Another Choice シール

さらに、対象商品売上総額(税抜)の5%が、子どもたちへの支援の取り組みに寄付される。

Another Choice概要。※決済方法に関わらず、購入月の翌月末に対象商品合計金額(税抜)に対して付与

背景として、本来食べられるのに捨てられる食品、いわゆる「食品ロス」は世界で約13億トン(国際連合食糧農業機関公表値)、日本で643万トン(環境省公表 平成28年度推計値)発生しているという社会問題がある。ローソン店舗でも、食品ロスは年間で約4.4万トン発生しているという。

またローソンでは、「子どもの貧困率」(17歳以下)は13.9%(厚生労働省「平成28年 国民生活基礎調査」)で、およそ7人に1人の子どもが十分にごはんを食べられない状況にあるという貧困問題も大きな社会課題として取り上げている。

Another Choiceは、利用者の買い物時に消費期限が近い商品を選択することで、食品ロス削減と子どもたちへの支援につながる取り組みとしている。

今回の愛媛県、沖縄県での実証実験の結果検証を行ない、利用者の購買行動の変化、廃棄ロスの削減などの効果を確認し、利用者の理解が得られる取り組みと判断できた場合には、全国の店舗での展開も検討する。