ニュース
生まれ変わった「Apple TV」アプリ。映像配信を1アプリに集約
2019年5月14日 11:57
アップルは14日、新しい「Apple TV」アプリを公開。様々な動画配信サービスを「Apple TVチャンネル」としてアプリ内で購読でき、iTunesのコンテンツも利用可能。150以上のビデオアプリの人気番組や映画を、1つのアプリでまとめて提供する。iPhone、iPad、Apple TVのほか、一部のSamsung製スマートテレビで利用可能。14日から100カ国以上で提供する。
iOS 12.3、tvOS 12.3へアップデートすると、新しいApple TVアプリが利用可能になる。アプリ内から、Apple TVチャンネルを購読する事で、様々なサービスのコンテンツを、1つのアプリから楽しめる。有料サービスも含まれている。
Apple TVチャンネルに含まれるサービスは、米国の場合、HBO、Starz、SHOWTIME、Smithsonian Channel、EPIX、Tastemadeや、MTV Hitsのような新サービスも含まれる。「さらに多くの専門チャンネルが世界中で追加されていく予定」だという。なお、番組放送、配信アプリの提供状況は国ごとに異なる。
ファミリー共有機能を使うと、最大6人までの家族のメンバーが各々のApple IDとパスワードを使って、Apple TVチャンネル内の定額サービスを共有可能。
コンテンツはオンラインでもオフラインでも再生可能。なお、HBOに関しては、定額サービス加入者が「ゲーム·オブ·スローンズ」のような映画やドラマをダウンロードし、オフライン再生できる初のアプリになるという。
4K HDRタイトルも含め、10万本以上の映画やテレビ番組を提供しているiTunesのコンテンツも、閲覧・購入・レンタルがApple TVアプリから可能。おすすめコンテンツがユーザーごとにカスタマイズされ、提示。「Watch Now」のセクションには、Up Next(次の番組)がフィーチャーされる。すべての自分のデバイスで同期されているため、お気に入りの作品をすぐに見つけて視聴できるという。
Kidsセクションには、全年齢の子供向けにエディターが厳選したテレビ番組や映画をラインナップ。Sportsセクションでは、目当ての試合を見つけたり、好きなチームやリーグの通知を受けられる。Libraryタブには、iTunesを通じて購入した映画やテレビ番組が集められ、最近追加した項目、ダウンロード済み、ジャンルなどその他の基準で分類される。
既報の通り、アップルが今秋の提供開始を予定している、映像のサブスクリプション配信サービス「Apple TV+」も、このApple TVアプリを通じて提供される。
新しいApple TVアプリは、Samsungブランドの2019年製スマートテレビ全モデルと、一部の2018年製モデルにも提供される。iPhone、iPad、Macからビデオやその他のコンテンツを、AirPlay 2対応のSamsung製スマートテレビに直接転送・再生も可能。なお、AirPlay 2対応スマートテレビでの再生やミラーリングには、iOS 12.3、またはmacOS 10.14.5へのアップデートが必要。
VIZIO、LG、SonyのスマートテレビのAirPlay 2、およびHomeKitサポートは、今年後半を予定している。