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「ワタミの宅食」がプラ弁当容器を回収・リサイクル。業界初

ワタミは、日替わり夕食宅配を行なう「ワタミの宅食」にて、バイオマス素材を含んだプラスチック弁当容器を開発。この容器への変更に合わせて、バイオマスプラスチック容器を回収してリサイクルする取り組みを、愛知県で開始した。高齢者食宅配を手掛ける企業としては初。

リサイクルモデルの概要

ワタミの宅食は、弁当・惣菜の製造から配送までを自社で一貫して行なっている。今回は、利用者が食べた後のバイオマスプラスチック容器を自社で回収してリサイクルする仕組みを構築したという。

スタッフが弁当配送と容器回収

バイオマスプラスチック容器をリサイクルする取り組みは、愛知県津島市に弁当製造の基幹工場「ワタミ手づくり厨房」中京センターがあることから、愛知県内で実施。営業所に回収した容器を、ワタミ手づくり厨房 中京センターに集め、協力企業によって中間処理を行なったのちに炭化水素油・コークス・コークス炉ガスにケミカルリサイクルを行なう。

今後はケミカルリサイクルした原料を使用した容器の使用を目指すと同時に、対象商品やエリアを拡大し、2021年度までに展開地域におけるリサイクルモデルの導入を予定する。

リサイクルモデルの効果は、愛知県内で毎日約4,700食分のバイオマスプラスチック容器をリサイクル。全国展開した際には年間約6,100万食分(約1,220t)のプラスチック容器がリサイクルされる見込みだという。

このリサイクルモデルは、愛知県、名古屋市の指導・助言を受けるとともに、協力企業、利用者などと一体となって推進していく取り組みとしている。協力企業は、伊藤忠プラスチックス、福助工業、ムロオ、三和清掃、日本製鉄、寺岡精工、ガイアドリーム。