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アップル、ペアレンタルコントロールアプリ削除で声明「セキュリティの問題」
2019年5月1日 13:41
アップルは28日、一部のペアレンタルコントロールアプリをApp Storeから削除したことについて声明を発表。27日付のNew York Times「アップルが自社の『スクリーンタイム』に競合するアプリを排除」との報道に反論したもので、削除の理由を「これらのアプリケーションがユーザーのプライバシーとセキュリティーを危険にさらしたから」と説明している。
ペアレンタルコントロールアプリとは、親が子供のデバイス利用を管理可能にするためのツール。アップルが提供するスクリーンタイムのほか、App StoreではBalance Screen Timeや、Verizon Smart Familyなどのアプリが、「使い過ぎ」を防ぐ時間管理や、子供の学習や成長を助けるものとして提供されている。
削除されたペアレンタルコントロールアプリケーションのいくつかは、MDMと呼ばれる技術を利用。MDMは、デバイスや、その中にあるユーザの位置やアプリケーションの利用、メールアカウント、カメラへのアクセス許可、閲覧履歴などのデリケートな情報を第三者がコントロールしたりアクセスしたりすることを可能にする。MDM自体は合法的に利用され、主に企業で使われているが、一般消費者を対象としたアプリで、ユーザーのデバイス上にMDMのコントロールをインストールすることは、App Storeのポリシーに明確に違反しているという。
そのため、アップルは、該当するアプリのデベロッパに違反があることを伝え、App Storeで中断なく提供できるように30日の猶予を与えてアプリのアップデートを勧告。いくつかのデベロッパはこれらのポリシーに従い、アプリケーションのアップデートをリリースしたが、勧告に従わなかったアプリはApp Storeから削除されたという。
アップルではこの措置について、「競争の問題ではなく、セキュリティーの問題」としている