三井不動産が「Whim」のMaaS Globalに出資。街づくり×MaaS本格化へ

三井不動産は、本格的なMaaSプラットフォーム「Whim(ウィム)」を展開するフィンランドのMaaS Globalと、街づくりにおけるMaaSの実用化に向けて協力し、同社に出資した。2019年内に首都圏において交通事業者等と連携した実証実験を開始する。

三井不動産における、ビル、商業、住宅、ホテル、ロジスティクスなど、街づくりにおける幅広い事業領域と、MaaS Globalがグローバルで展開してきたMaaS事業の知見を生かし連携し、交通体験だけでなく、街に住む人・働く人の生活を快適にする街づくり視点でのMaaSの実用化に取り組むという。

MaaS(Mobility as a Service)は、複数の交通サービスを接続、統合し、快適な移動体験を実現するもの。MaaS Globalは、本国のヘルシンキのほか、ベルギー、イギリス、シンガポールなどの都市での実用化に向け現地の提携企業とともにサービス範囲を拡大している。三井不動産は、同社の知見を活かした日本での本格的な実用化に向け、出資を決定した。

MaaS Globalは、MaaSの統合スマホアプリ「Whim(ウィム)」を提供。Whimは、都市交通において、MaaSを世界で初めて実践した事例として注目され、フィンランドのヘルシンキ、イギリスのバーミンガム、ベルギーのアントワープに進出し、近くシンガポールでもサービス開始予定。様々な交通手段を組み合わせ、最適な移動体験を提供し、公共交通のほか、タクシーやレンタカー、カーシェア、自転車シェアなどの移動手段を網羅。料金体系は交通サブスクリプションモデル(定額制)を導入する。