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パナソニック ホームズが宿泊事業参入。1LDKのコンドミニアムスタイル
2019年4月25日 14:52
パナソニック ホームズは、2019年度に宿泊事業へ本格参入することを発表。建築と宿泊事業の運営サポート体制を組み合わせて提案する「Vieuno Stay(ビューノステイ)」により、'19年度受注目標棟数13棟(受注金額54億円)を目指す。
パナソニック ホームズは、民泊新法などの宿泊事業関連の法令が整備される中、2018年6月に東京・大阪の都市部土地オーナーを中心に宿泊事業のテストマーケティングを開始。当初目標とした'18年度受注棟数(10棟)を約9カ月間で達成するなど、宿泊事業の需要性を確認したという。
'18年度受注案件の中から、第1号となるVieuno Stay(東京都大田区西蒲田)を、4月25日に建築着工、12月に竣工予定。5階建で、部屋数は28室。
同施設の最上階の客室には、パナソニック美容・リフレ家電を備えた「Be-Lounge」を設置。Be-Loungeは、セルフエステができる空間づくりが特長で、パナソニック ホームズ提案の宿泊施設への導入は初となる。
また、パナソニック ホームズでは、日本人の国内旅行における宿泊施設に対する意識調査を実施。ホテル利用意向は高いものの、コストの高さや大人数では泊まれないことへの不満があり、一方民泊に対してはセキュリティや設備への不安や不満が伺えたという。
これらに対してVieuno Stayは、将来的な賃貸への転用も見据えた、キッチンやバス、リビングを備えた1LDKプランを中心とした、家族が揃って寛げる都市型コンドミニアムの宿泊スタイルであることを訴求。
また、宿泊体験を通じ、パナソニックが目指す「くらしに寄り添う"快適な空間" "豊かな時間"」を体感できるショーケース的な役割も担えるとしている。
そのほかVieuno Stayの特長として、独自のサブリーススキーム「インバウンド・リンク」を挙げている。グループ子会社のパナソニック ホームズ不動産が土地オーナーとの間で最大30年間のマスターリースを締結の上、土地・建物を一括借上げし、貸主となって地域特性に応じた提携の運営事業者へ10年間転貸する。10年後、一般賃貸住宅への用途変更にも対応可能。
なお、建物の一括借上げには一定の審査が必要で、エリアや規模などによって、借上げに対応できない場合があるとしている。
Vieuno Stayの建築構造には重量鉄骨ラーメン構造、建物外観には光触媒タイル「キラテック」を採用している。