ニュース
つば九郎、俳優になる。「つばめ刑事」6月配信。「へんなくすりをつかわない」
2019年4月22日 16:56
東京ヤクルトスワローズのマスコットキャラクター「つば九郎」が、“俳優”デビューする。東映とTBSグロウディアは、つば九郎主演の配信ドラマ「つばめ刑事(デカ)」の制作発表会を開催した。2019年6月に「ひかりTV」で先行配信をスタートする。なおつば九郎のドラマ出演は今回が初で、俳優デビュー作となる。
ドラマは12分×全12話、1話完結のオリジナル作品で、スマートフォンやタブレット、テレビで視聴可能。ひかりTVにて先行配信となり、今後の配信先は決定次第、随時発表される。
東京ヤクルトスワローズのマスコットキャラクターであるつば九郎は、1994年の登場以来、その愛くるしい見た目と裏腹な毒舌キャラが人気を博している。ディナーショーを開催すればチケットは即完売、2018年にはCMデビューを果たすなど、幅広く活躍している。
今回のドラマ化は、東映が刑事ドラマの次世代スターを発掘したいという思いから、以前からスター性を感じていたつば九郎に出演をオファーしたという。今年はつば九郎デビュー25周年という記念すべき年でもあり、「あぶない刑事」の大ファンであるつば九郎にとって、念願の刑事ドラマデビューとなる。
発表記者会見には、主演のつば九郎が登場。東映からオファーを受けたときの裏話として「じつは2ねんまえにこのはなしがあったんですが、とうじすわろーずが96ぱいしたので、かいしゃのえらいひとからふざけるな!」と言われたという。2年前に一度オファーがあったが、中止になっていたことを明かした。
2018年の東京ヤクルトスワローズの成績はセ・リーグ2位。再び企画書を出し、今回のドラマ制作が実現した。
登場人物は「八重樫」や「池山」、つば九郎ファンの磯野貴理子も出演
ストーリーは、東京ヤクルトスワローズからクビ宣告を受けたつば九郎が刑事となり、神宮球場内の平和を守るというもの。撮影は昨オフ極秘裏に進められ、今年球団設立50周年の東京ヤクルトスワローズ全面協力のもと、明治神宮球場ほかでロケが敢行された。
ドラマ内では、毎年恒例となっている契約更改の席上、年俸アップを期待するつば九郎だったが、球団側は昨シーズンもやりたい放題だったつば九郎にクビを宣告。失意のつば九郎、ひょんなことから神宮球場内に秘密裏に存在していた鳥小屋警察署で「つばめ刑事」として、球場内の平和を守ることになった。ヤクルトスワローズの人気選手が鳥小屋署を訪ねるほか、スワローズに代わりセ・リーグ参入を企てる謎の軍団も出現するという。
登場人物はつば九郎のほか、鳥小屋署の署員や署長などで構成され、いずれも役名は「伊藤」、「八重樫」などスワローズ往年のスターを彷彿とさせる。さらに情報屋の「池山」役は、タレントの磯野貴理子が演じる。磯野貴理子は、つば九郎、および東京ヤクルトスワローズのファンを公言しており、CS放送「超・つば九郎タイムス」以来の共演となる。
役名のチョイスについて記者から質問があがるとつば九郎は、「そのへんのせんしゅをおもいだしてほしくて」と回答。現役選手だけでなく、OB選手とも親交の深いつば九郎らしい理由だった。