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日販とトーハン、雑誌・書籍返品処理業務などで協業。出版取次大手

出版取次大手の日本出版販売(日販)とトーハンが、雑誌や書籍の返品処理業務などの3業務で協業を進めることで合意。2020年度以降順次、両社が保有する物流拠点の統廃合を実行に移し、効率的な出版物流の実現を目指す。

協業を進めるのは、雑誌返品処理業務、書籍返品処理業務、書籍新刊送品業務の3つの業務。両社メンバーにより物流協業の具体化に向けた検討を開始する。雑誌送品業務は、総コストにおける輸配送運賃の割合が約7割と大きく、物流拠点の統廃合や相互活用だけでは協業効果を生み出しにくいため、両社において、サプライチェーン全体の効率化を視野にゼロベースで検討していくという。

協業により物流の効率性を高め、出版取次会社としてサービスの維持向上を図るとともに、マーケットイン型の出版流通ネットワークの実現を推進する。

トーハン、日販は、出版社と書店の間をつなぐ「出版取次」の大手2社。「もはや従来の構造のまま出版流通ネットワークを維持することは不可能な状況であり、大胆な改革が必要」とし、物流協業を通じた業務の効率の向上を目指す。