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日本最高層235mの分譲マンションが西新宿三丁目に。初台駅周辺再開発

日本の分譲マンションで最高層となる高さ235m、最高階数65階で、約3,200戸規模も大規模マンションが東京 西新宿三丁目に誕生する。2022年度に工事着工し、2029年度の竣工を目指す。場所は、新宿駅から京王新線初台駅の間の新宿区西新宿三丁目8~19番(住居表示)。

西新宿三丁目西地区第一種市街地再開発準備組合と、事業推進協力者・事業協力者の野村不動産、住友商事、東京建物、首都圏不燃建築公社、前田建設工業が参加。「西新宿三丁目西地区第一種市街地再開発事業」が、3月15日付けで、新宿区より都市計画決定の告示が行なわれた。

位置図

同事業は、計画面積約4.8haの区域で、南西側約300mに京王新線「初台」駅、北東約700mに都営大江戸線「都庁前」駅、南東側約700mに小田急線「参宮橋」駅、 東側約1.1kmにJR「新宿」駅が位置する広大な再開発となる。北側に「新宿中央公園」、北東方面に高層ビルが建ち並ぶ「新宿西口エリア」、南西方面に「新国立劇場」、「東京オペラシティ コンサートホール」等の文化施設、南北方面には住居系の市街地が広がる。

開発事業予定区域 敷地配置図
完成予想図

A-1街区には、それぞれ高さ235mの北棟、南棟を設け、北棟の延べ床面積は約181,600m2、南棟は203,100m2。住宅のほか、店舗、事務所、生活支援施設、駐車場、保育所等が入る予定で、235mという高さと、65階という階数は、日本の分譲マンションで最高となる。

A-2街区、A-3街区の高さはそれぞれ35mで、住宅、店舗、生活支援施設、駐車場等。

住宅の予定戸数は約3,200戸。これは、東京五輪にあわせて開発されている「HARUMI FLAG」(5,632戸)に次ぐ規模という。

大屋根のイメージ

同事業では、地区外周道路の拡幅とともに、初台駅からの歩行者のバリアフリー動線を確保。魅力ある商業系施設・業務系施設や生活支援施設を導入することで、周辺エリアの都市の魅力向上を促進する。

広場の完成イメージ

具体的には、計画地の北側に位置する都市計画道路(水道道路)を拡幅整備。また、4,500m2の広場の整備やマンホールトイレの設置、1,100m2のデッキレベルの広場の整備などを予定。防災備蓄倉庫も整備する。商業施設も整備し、約24,000m2規模を予定。認可保育園も新設される。

水道道路の拡幅イメージ
歩行者デッキの完成イメージ

同事業は、細い道路が多く老朽化した木造家屋の密集地の解消をめざし、地区内権利者により1993年に再開発研究会が設立。2001年8月に本準備組合が設立され、リーマンショックや東日本大震災を経て、地区範囲や計画案の見直しを行ないつつ、事業推進協力者らの協力のもと、再開発計画を進めてきた。