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ららぽーと海老名に無人で呼び込みや商品提案を行なうデジタルストア
2019年3月18日 12:42
NTTデータは、「三井ショッピングパークららぽーと海老名」の4階「EBICEN flatto」にて、販売員が常駐せずにインタラクティブサイネージで接客を行なうデジタルストアを設営し、デジタルデバイスやAI技術を活用した商品の提案・訴求・販売する実証実験を実施。3月20日からはアバターを介した遠隔地の販売員による呼び込みや接客も行なう。
三井不動産の協力のもと、省スペース化および省力化による将来的な一坪デジタルストアの実現へ向けて実施している実証実験。3月31日まで実施される。
サイネージ前に取り付けたカメラから、AIが消費者の性別および年齢層を推定し、その相手に応じた商品を提案。販売員が不在の店舗においても消費者に商品を提案・訴求・販売ができるかを検証する。このAIを使うことで、初めて来店した消費者に対しても効果的な商品の提案ができるとしている。
また、アバターを介して販売員が遠隔地から店舗への呼び込みや来店客に対して接客を行ない、対話を通じた商品説明に対応できる仕組みを提供。アバターの動きは、オペレーターの顔の動きや仕種に連動するという。
そのほか、デジタルサイネージ上の各商品ページにQRコードを掲載し、三井不動産のECサイト「&mall(アンドモール)」に誘導。リアル店舗にあるQRコードからのECサイトへの誘導が決済手段として有効か、購入が完了するかを検証する。
さらに、来場フロアに設置されたデジタルカメラにより、来店客の行動導線を可視化。来場、商品接触、サイネージ接触、アバター対話接触、デジタルコンテンツ接触の度合から、店舗・販売員の販売活動におけるデジタル化への改善要因を分析する。
実証実験の成果から、NTTデータの決済ソリューション「CAFIS」との連携など、さらなる機能拡充を計画。販売活動だけではなく、店舗運営全体のリアルとデジタルのシームレスな融合を実現すべく、EC、マーケティング、決済を掛け合わせたデジタルストアソリューションの構築を目指す。