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NEC、顔や体の一部が見えない映像から特定人物を照合する新技術
2019年2月7日 17:11
NECは、カメラから顔や体の一部が見えない部分がある人物映像や後ろ向き・横向きの人物映像でも、全身の外観画像を用いて対象となる人物を照合できる「人物照合技術」を開発した。カメラに写った人物の服装や体型などを分析することにより、それらが同一人物か異なる人物かを判定するという。
深層学習技術にNEC独自の工夫を行ない、人混みや物陰がある環境など人同士や、人と物が重なり、カメラから見えない部分がある場合でも、その他の部分を自動的に選択して照合率約9割の精度で人物を照合するという。
また、複数のカメラで撮影された後ろ向きや横向きなどの様々な角度の人物を照合し、横向きや後ろ向きで顔が見えない場面でも照合が可能としている。
従来、顔認証技術だけでは横向き・後ろ向きなどの顔の見えない人物に対応できない場合があり、顔認証技術による判定後に、その人物の外観を複数のカメラ間で照合することが、解決手段の1つとして考えられてきたが、施設内のように多数の人や椅子、カウンターなどの遮へい物がある場合、把握したい人物の一部がカメラから見えないことがあり、照合が困難だったという。
NECは、本技術により、人や遮へい物が多い場所でも広範囲での人物把握が可能とし、大規模施設内の警備支援や、顔認証技術との組み合わせによる迷子等の人物の捜索などのサービスを応用例として挙げている。