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ビジネスのサブスク転換の情報を共有する「サブスク振興会」発足

「サブスクリプションビジネス(サブスク)」の推進を目的とする、「日本サブスクリプションビジネス振興会(サブスク振興会)」が発足。発足企業による発表会が開催された。サブスクリプションビジネスを実践してきた、あるいは興味がある、ビジネスを立ち上げようと考えている、理事会やメンバーの中で情報の提供や共有等の活動を行なう。

発足企業はテモナ、エアークローゼット、東海大学、ファインドスター、富士山マガジンサービス、ネオキャリア。東海大学は、同大学総合社会科学研究 Eコマースユニット 客員准教授 小嵜秀信氏によると、アカデミックな視点から協力していくという。

日本サブスクリプションビジネス振興会 ロゴ

サブスクとは、リピーターによる定期的な取引によって売上を作る、定期購入型、ストック型のビジネス。スポットで収益を上げ続けるフロー型ビジネスの対照となる。

例えばサブスク振興会発足企業の1つであるエアークローゼットは、月額制ファッションレンタルを展開。好みや利用シーン等を登録したユーザーに、登録内容に合わせてスタイリストが選んだ服3着を返却期限なしで貸し出し、返却をすると入れ替わりで次の3着を届けるというサービスを行なっている。

サブスク振興会代表理事の、テモナ 代表取締役社長 佐川隼人氏も、かつてはフロー型ビジネスの企業を運営していたものの、受注の状況によって売上が上下し、安定した収益を得られないという課題があったという。

テモナ 代表取締役社長 佐川隼人氏

そこで、継続して収益が得られるサブスクにビジネスモデルを転換。「幸いにもニーズがあったマーケット」であったこともあり、毎月1,000社から5万円が継続して得られるようになり、金融機関や投資家からの信頼も高まったという。そして何より、ストレスが軽減されたと話した。

サブスク振興会を通じて、大好きなサブスクをもっともっと知ってもらいたい、サブスクに恩返しがしたいという思いがあり、どうやったらサブスクがうまくいくのかという情報やノウハウ、事例などを提供すると説明した。

具体的な活動内容は、サブスクを学ぶ場として、月例会や各種イベントを用意。会員同士のワークショップ等でノウハウを提供するほか、そのコミュニティの中から新たな手法やアイデアの創出などを生み出していくとしている。また、月例会では毎回懇親会も開催する。

直近では、3月15日、4月26日に月例会を開催。佐川隼人氏執筆の「サブスクリプション実践ガイド」(3月発売予定)の出版記念パーティも予定されている。

入会費・年会費は1人各50,000円。会員期間は2019年1月から12月。法人・個人は問わないが、入会にあたり審査がある。現在の会員数は100名で、3月に300名となることを目標とする。

左から、テモナ 代表取締役社長 佐川隼人氏、エアークローゼット 代表取締役社長兼CEO 天沼聰氏、東海大学 総合社会科学研究 Eコマースユニット 客員准教授 小嵜秀信氏、ファインドスター 代表取締役社長 渡邊敦彦氏、富士山マガジンサービス 代表取締役社長 西野伸一郎氏、ネオキャリア 代表取締役 西澤亮一氏