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プラチナ万年筆、インクの乾燥を防ぐの定番モデルを7年ぶりリニューアル
2018年12月27日 19:15
プラチナ万年筆は、万年筆の最大の弱点である長期放置によるインク詰まりを解消するキャップ"スリップシール機構"を搭載した「#3776 センチュリー」を2011年発売以来、7年ぶりにリニューアルする。発売日は2019年1月10日。価格は13,000円。
今までキャップリングには回転で刻印を入れる手法を取っていたが、新「#3776 センチュリー」はキャップリングの表現に、ロゴをマスキングして周辺の金属をエッチング液で溶かして凹みを作り、最後にマスキングを剥がして立体文字に仕上げるエッチング技法を取り入れ、ロゴを立体的に浮かび上がらせたという。
カラーは、ブラックインブラック、ブルゴーニュ、シャルトルブルーの3色。ペン先は大型14金ペン。ペンポイントは、UEF(超極細)、EF(極細)、F(細字)、SF(細軟)、M(中字)、B(太字)、C(極太)。サイズは、全長139.5mm、最大径15.4mm。重量は20.5g。
ボディ、キャップ、天冠、尻飾、グリップ部分はAS樹脂製。クリップはベリリウム銅にゴールドフィニッシュ。中間リング、その他リング類は、黄銅にゴールドフィニッシュ。ペン先完全気密キャップ「スリップシール機構」を搭載。
スリップシール機構は、キャップをした状態でインクの水分蒸発を限りなく抑え、およそ2年間放置してもインクが乾かないとしているプラチナ万年筆の完全気密キャップの仕組み。
従来の万年筆では、ペン先をカバーし気密構造にした場合、キャップの開閉でポンピングといわれるインクの噴き出しを起こしてしまい、通気を持たせる開放構造にするしか方法がなく、インクが揮発して内部構造にこびり付いてしまうと、最悪の場合、メーカー宛に修理を依頼する必要があった。スリップシール機構により、それらの問題を解決した。