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3分で切り替わる巨大調光ガラスが光を調節し冷暖房効率向上。最新スマート住設

巨大調光ガラス「ヘイリオ」をリアルタイムで調光

AGC(2018年に旭硝子から社名変更)は、「住宅・ビル・施設Week」のブースで、独自技術による大型の調光ガラス「ヘイリオ」を展示した。

ヘイリオインターナショナルのブース

従来の調光ガラスが20分以上かかっていた調光操作を、わずか3分間という短時間で完了できる高速さと、全体が終始均一な色合いのまま調光できる点が特徴。カーテンやブラインドを設置することなく、ガラス単体で室内に届く光の強さをコントロールでき、冷暖房効率の向上、冷暖房コストの削減にも貢献する。

米ベンチャー企業キネストラル・テクノロジーが開発。同社とAGCが設立した合弁会社ヘイリオインターナショナルが日本国内での販売を担う。

2018年10月には、台湾に最大3.0×1.5mサイズの調光ガラスの製造が可能な新工場を設立し、本格生産に入っている。すでに海外では複数の物件に対して納品が完了しており、国内の物件においても2019年春移行から順次納品が始まる予定。展示ブースでは約1.5m四方の巨大なヘイリオ4枚をその場で調光するデモを行なっていた。

約1.5メートル四方の巨大なヘイリオを調光。短いプレゼンテーションのなかでも2回切り替えられるほど高速
やや小さいヘイリオも展示。壁面スイッチで操作できる
新しい建物への導入が続々と決定している
製品概要がわかるパンフレットももちろん用意

スマートホームライフを提案するパナソニック

パナソニックのブース

住設・電設メーカー最大手のパナソニックも出展。スマートフォンやスマートスピーカーと連携する照明、エアコン、洗濯機、玄関鍵、宅配ボックスなどで、快適なスマートホームライフを提案する展示となっていた。スマートホーム機器の利便性を高める壁面スイッチ、統合管理を可能にする7インチ液晶モニター搭載の端末「AiSEG2」なども紹介している。

同社では、そのAiSEG2とLINEを連携可能なサービスも2019年度に開始予定。LINEのメッセージ画面からメッセージを送ることで家電を遠隔操作できるようになる。

エアコンの遠隔操作が可能
モニター付きのAiSEG2(左手前)とモニター無しのAiSEG2(右奥)
ドア・窓センサー
壁面スイッチなど
戸建て住宅用宅配ボックス

スマートな給湯器を紹介するパーパス

ガス給湯器などを製造するパーパスは、既存の給湯設備を活かしたままスマート化できる無線LAN対応の給湯暖房設備用宅内リモコン「AXiSスマート」を展示。ラインアップのうち高機能タイプの製品では、専用スマートフォンアプリを通じて給湯器の遠隔操作ができ、さらにはAmazon AlexaやGoogle アシスタントを搭載したスマートスピーカー経由で給湯器を音声操作できるようにもなっている。想定売価は無線LAN、スマートフォンアプリ対応の高機能タイプが52,500円。

パーパスが展示しているガス給湯器の新型リモコン

入浴時間を自動計測して消費カロリーの計測ができる機能、体脂肪計測機能、半身浴モードといった健康を意識した新しい機能も搭載する。あわせて、最新型となるガス給湯器「GH-HKシリーズ」も展示していた。こちらは「AXiSスマート」とは直接関係しないが、バーナー1つで給湯と暖房の2系統を加熱するため効率がよく、給湯加熱速度もわずか2秒にするなど性能を引き上げている。価格は385,000円から。

凹凸のないタッチ式のセンサーボタンを採用。デザインも変わってスタイリッシュに
新型のガス給湯器。給湯加熱速度が2秒に