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愛知県、天然うなぎを遠州灘へ放流
2018年12月5日 20:36
愛知県は、天然親うなぎを遠州灘へ初めて放流することを発表した。放流尾数は約90尾。実施日は12月12日。産卵場海域へ向かう親うなぎを増やすことによる、ニホンウナギ資源の保護及び増大が目的。
愛知県では今年度から、愛知県養鰻(ようまん)漁業者協会と協力して、伊勢、三河湾で漁獲された天然親うなぎを買取り、水産試験場の水槽で飼育。産卵場海域へ向かう親うなぎを増やす天然親うなぎ放流事業に取り組んでいる。
今回の放流場所は、渥美半島伊良湖岬から南東約30kmの遠州灘(水深約200m)。船は、9月に竣工した新たな漁業調査船「海幸丸」を使う。
放流予定の天然親うなぎの特徴は、体色がいぶし銀色に光り、胸びれが黒色である点。放流する天然親うなぎには、採捕された場合に区別できるよう、シリコーン状の樹脂を魚体の透明な組織に注入するイラストマー蛍光タグによる標識(黄緑色)を行なっている。