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奈良・鎌倉時代の大仏は「怒り」。奈良大学が216大仏の表情や年齢分析。MSのAI活用
2018年12月5日 15:43
奈良大学は、全国の216体の仏像について、マイクロソフトの学習済みAI「Cognitive Services」を活用して、仏像の推定年齢や表情などを分析した調査結果を公表した。
仏像の感情測定では、Cognitive ServicesのFace APIを使って、怒り、恐怖、喜び、中立、悲しみなど、8つの表情を数値化し、傾向を分析。その結果、測定できた仏像の平均年齢は38歳。正法寺の釈迦如来坐像が2.9歳で最年少、西大寺の叡尊上人像の83.5歳が最年長となった。飛鳥時代の仏像の表情は「喜び」の数値が高く、奈良および鎌倉時代では「怒り」が高い傾向としている。
また、興福寺の阿修羅像は、正面からの写真を用いて測定したところ、推定23歳との結果になったという。
奈良大学は、今回の研究に関連して、自分の写真をアップロードすると、近い表情の仏像が表示される特設サイトBuddienceも公開している。