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大宮駅に無人オーダーカフェ。スタイリストに服の相談ができるスマートミラーも
2018年12月3日 18:55
JR東日本は、6社のベンチャー企業が参加する「STARTUP_STATION」を、JR大宮駅西口イベントスペースにて12月3日から9日まで実施。実用化に向けた実証実験を行なう新しい事業を、一般利用客でも体験できるイベントとなっている。この記事では、取材を行なった事業の中から、一般利用客向けの事業を紹介する。
STARTUP_STATIONで紹介される一般利用客向け事業は、Showcase Gig(ショーケース・ギグ)のキオスク端末を利用した無人オーダーカフェと、airCloset(エアークローゼット)の無人パーソナルスタイリングの2つ。
無人オーダーカフェは、利用者が券売機や店頭で並ぶことなくキャッシュレスで商品を受け取ることと、店舗側のオペレーション軽減を図った、ショーケース・ギグが展開するモバイルオーダー&ペイプラットフォーム。STARTUP_STATIONでは、モバイルオーダーとセルフ注文端末を利用できる。
会場には、セルフ注文端末が用意されており、PiTaPaを除く交通系電子マネーがあれば利用できる。
利用方法は、端末を使って注文し、交通系電子マネーで支払いを済ませると、店舗カウンターの上部にあるディスプレイに注文したものが表示される。ここで「OK」が表示されれば、カウンターで商品を受け取れる。
モバイルオーダーの場合は、専用のWebサイトへアクセスし、メニューや数量を選択。その後、店頭で受け取るという流れになる。
無人パーソナルスタイリングは、スマートミラーを通してプロのスタイリストと遠隔でつながってアドバイスを受けられるサービス。忙しい人でも駅ナカで隙間時間にスタイリング、ファッションを楽しめるという、新しいサービスとして考えているという。
使い方は、まずタブレットで必要項目を入力。その内容に基づいて、スマートミラーに映し出されるスタイリストと直接会話をして服を選んでいく。
スマートミラーは、スタイリストが映し出されていないときには、通常の鏡になる。
ショップ内とスタイリストがいる場所の両方に、同じ商品が用意されており、番号札で服を指定したアドバイスが可能。例えば「2番の商品」といえば、どの商品のことを指しているのかがすぐにわかるようになっている。また、同じ商品をスタイリストと利用客で同時に見たり、触ったりできるようにすることで、素材感の認識の共有を容易にすることを図られている。
なお、報道公開の冒頭では、JR東日本 事業創造本部 副本部長 表輝幸氏による、概要説明が行なわれた。表氏は、ベンチャー企業の様々なノウハウや技術、志しと、JR東日本のリソースをあわせて新しいビジネスを創出していくと説明した。