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新4K8K衛星放送スタート。放送も4K/8K時代に
2018年12月1日 13:52
画質や音質が圧倒的に向上
新4K8K衛星放送と、これまでのBS/110度CS放送の最大の違いは“画質”。
4Kなら現在のHD放送に比べ約4倍の解像度、8Kであれば約16倍で、さらにきめ細かい映像で楽しめる。解像度だけでなく、表現できる色域が拡大し、よりハイコントラストな表現を可能とする「HDR」にも対応。総合的な画質向上により、繊細な風景や俳優やスポーツ選手がよりリアルに感じられるようになる。
音声もステレオだけでなく、4K放送では5.1chまで、8K放送では22.2chというサラウンドにも対応する。
対応テレビやチューナーが必要
新4K8K衛星放送の受信には対応テレビやチューナーが必要になる。
8Kテレビは、シャープ「AX1シリーズ」(80/70/60型)の3製品。
4K放送については、「4Kチューナー内蔵テレビ」または「4K解像度のテレビ+外付け4Kチューナー」が必要となる。また、アンテナはこれまでのBS/110度CSデジタルアンテナでも一部のチャンネルが見られるが、すべてのチャンネルを見るためにはアンテナや室内配線などを見直す必要もある。
4Kチューナーを搭載したテレビは、東芝、シャープ、ハイセンス、三菱電機、ピクセラなどが発売している。8Kチューナー搭載テレビやシャープのみとなる。
4Kチューナー/レコーダーは、東芝、パナソニック、ソニー、シャープ、ピクセラ、アイ・オー・データ機器、DXアンテナなどが発売。8Kチューナーは、シャープが発売する。
なお、4Kチューナーと4Kテレビと接続する場合は、テレビ側のHDMI入力端子がHDCP 2.2(著作権保護技術)と4K/60Hz入力に対応している必要がある。2016年以降の大手メーカー製4Kテレビであれば、ほとんどの製品が対応しているはずだ。
対応チャンネルについて
少し難しいのが視聴可能なチャンネル。全17チャンネルだが、既存設備で見られるチャンネルとそうでないものがあるからだ。
現在の放送波(右旋円偏波の電波=右旋)のチャンネルは、従来のアンテナ設備でも視聴できる。一方で、新しく使われる放送波(左旋円偏波=左旋)も含めて全てのチャンネルを観る場合は、アンテナや混合器、ブースター、分配器などの機器、ケーブルなども新4K8K衛星放送の周波数(3,224MHz)に対応が必要となる。
現行設備で見られるのは、NHK BS4K、BS朝日4K、BS-TBS4K、BSテレ東4K、BSフジ4Kの6チャンネルと、BS日テレ4K('19年12月1日開始)だ。
左旋のチャンネルは、NHK BS8Kと、ザ・シネマ4K、ショップチャンネル4K、4K QVC、WOWOW(2020年12月1日開始予定)、110度CS4KのJ SPORTS 1/2/3/4やスター・チャンネル、日本映画+時代劇4K、スカチャン1/2。こちらは、アンテナなど受信設備の切り替えが必要になる。
また、現行設備(右旋)のチャンネルは、基本無料(NHK受信料は必要)だが、左旋のチャンネルや有料となる。CATV事業者や光回線を使ったテレビサービスでも、一部の4K8K衛星放送チャンネルの再配信などを行なっている。
「4K8K衛星放送」対応の詳細については、AV Watchの記事でまとめている。