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電力の需給バランス調整に協力して電気料金を節約。中電とデンソー
2018年11月29日 20:40
中部電力とデンソーは、家庭のエコキュート、全館空調を活用して地域の電力需要を調整するデマンドレスポンスサービス「CO(コ)-エネ」を、2019年2月1日より開始。電力の需給バランス調整に協力すると、対価を「買取額」として、翌々月の電気料金に充当される。
このサービスは、中部電力が提供する利用者参加型取引サービス「これからデンキ」の1つとして、両社が共同開発したエネルギーマネジメントシステムを活用し、利用者の電気の使い方の工夫を買い取りするサービス。
具体的には、電力使用量の多い夏場の時間帯や、太陽光発電の発電量が多い時間帯など、中部電力が電力の需要と供給のバランスを調整したい場合に、家庭に設置されたデンソーの家庭のエネルギーの見える化や家電を制御するためのシステムであるHEMS(Home Energy Management System)を介して、エコキュートの運転時間や全館空調の温度を自動でコントロールする。
エコキュートとは、電力会社・給湯機メーカーが自然冷媒CO2ヒートポンプ給湯機の愛称として使用している名称。
協力者には、エコキュートや全館空調のコントロール時間に応じた対価を「買取額」として、翌々月の電気料金に充当される。サービス開始時の買取額の例は、電力需給を調整する住宅1件につき支払われる「基本分」がひと月につき50円、コントロール30分間につき「コントロール分」として、全館空調の場合10円、エコキュートの場合20円。基本分とコントロール分の合計が買取額となる。なお、季節や時間帯に応じて変わる場合がある。
また協力者には、機器をコントロールする日時等を事前通知したうえで、自動でコントロールを行なうため、手間なく電気料金をお得にするサービスを利用できるという。
サービス対象は、デンソー製HEMSを所有していて、かつデンソー製の全館空調またはエコキュートを所有している利用者。今後、デンソーのHEMSやエコキュート、全館空調等を採用しているトヨタホームの住宅の居住者を始めとして、広く提案を進めるという。
両社は、本サービスの提供を通じて、発電所の効率運転や太陽光発電の稼働率を向上させることで、環境負荷低減に貢献するとしている。