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任天堂、同社ゲーム映像を使った動画投稿などを認めるガイドライン
2018年11月29日 11:50
任天堂は29日、個人のユーザーによるゲーム実況等の2次利用や収益化について、一定の基準を満たせば、著作権侵害を主張しないと発表。その基準となるガイドラインを発表した。
近年動画共有サイトにおけるゲーム実況などが盛んに行なわれている。一方で任天堂の著作物を使ったコンテンツとなるため、任天堂により著作権侵害を問われる可能性もあった。任天堂では、ユーザーが情熱をもって体験を共有することを支援するため、著作物利用のためのガイドラインを策定。このガイドラインに従ってコンテンツ共有している限りは、著作権侵害を問われることはない。
ガイドラインでは、任天堂が著作権を有するゲームからキャプチャーした映像やスクリーンショット(任天堂のゲーム著作物)を利用した動画や静止画等を、適切な動画や静止画の共有サイトに投稿(実況を含む)することについて規定。また、一定の基準を満たせば、指定するシステムでの収益化も許容する。
ガイドラインの概要は以下の通り。
(1)個人の利用者は、任天堂のゲーム著作物を利用した動画や静止画等を、営利を目的としない場合に限り、投稿可能。別途指定するシステムによるときは、投稿を収益化することができる。
11月29日現在の収益化対象サービスは、「Facebookゲームストリーマー」「Facebookレベルアッププログラム」、ニコニコ動画/生放送の「クリエイター奨励プログラム」「ニコニコチャンネル」、OPENREC.tvの「OPENREC Creators Program」、Twitchの「Twitchアフィリエイトプログラム」「Twitchパートナープログラム」、Twitterの「Amplify Publisher Program」、YouTubeの「YouTubeパートナープログラム」。
(2)正式な発売日またはサービス開始日を迎えた任天堂のゲーム著作物を、投稿に利用できる。正式な発売日またはサービス開始日を迎えていないものに関しては、任天堂が公式に公開した任天堂のゲーム著作物のみを投稿に利用することができる
(3)投稿に任天堂以外の第三者が有する知的財産権が利用されている場合、このガイドラインとは別に、その知的財産権の権利者から許諾を得る必要がある
(4)任天堂は、Nintendo Switchのキャプチャーボタン等の機能を利用する場合を除いて、ユーザー自身の創作性やコメントが含まれた動画や静止画が投稿されることを期待している。ユーザーの創作性やコメントが含まれない投稿や任天堂のゲーム著作物のコピーに過ぎない投稿は遠慮してほしい
(5)ユーザーが事実に反して、任天堂や任天堂の関係者から、協賛や提携を受けているようなことを示唆したり、誤信させたりしない。任天堂は、違法または不適切な投稿や公序良俗に反する投稿、このガイドラインに従わない投稿に対して、法的措置を講じる権利を保持している
また、ガイドラインのQ&Aも公開しており、法人によるゲーム著作物の投稿禁止などを規定している