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【実験】スマホの画面が割れるとQRコードは読み取れなくなるのか?
2018年11月9日 16:40
電子マネー、各種チケット、SNSの友だち登録など、スマートフォンにQRコードを表示させて端末に読み取らせるシーンは数多くある。そこでふと、画面がクラッシュしてしまったら、そこに表示したQRコードが読み取れなくなってしまうのではないかという疑問が。その疑問を解消すべく、「スマホの画面が割れるとQRコードが読み取れなくなる」という仮説を立ち上げ、検証を行なった。
検証方法
今回は、スマートフォンの画面を実際に割るのではなく、薄いガラスを割り、そのガラスをQRコードを表示したスマートフォン(iPhone 7)にかぶせる形で検証。読み取りはiPhoneの標準アプリのカメラを使用した。
使用したのはImpress Watchへ遷移するQRコード。「“impress.co.jp”をSafariで開く」と表示されれば読み取り成功、されなければ失敗となる。またガラスには、バラバラになることなくひび割れができるよう加工している。
筋状のひび割れ(激)
検証結果:成功
最も破損が大きい部分はQRコードから外れているが、QRコードが表示されている部分のひび割れも激しい。それでもQRコードを読み取ることはできた。ただし、同じ条件で画面を暗くしてみたところ、読み取ることができなくなってしまった。
もし画面が割れて読み取れないという状況になったときは、画面の明るさを明るくしてみると解決するケースもあると思われる。なお、筋状のひび割れ(並)では画面を暗くしても読み取ることができた。
中心部分を鋭利なモノでクラッシュ
検証結果:成功
落としたときに運悪く、鋭利なものが中心部分に当たってしまったケースを想定。ここまで激しく割れたスマートフォンを使い続けるか否かというレベルであるが、QRコード強し、読み取れた。ただし筋状のひび割れ(激)と同様、画面を暗くすると読み取れなくなった。
何度となく落としてしまったケース
検証結果:失敗
複数回落としたり、階段などで落としたときの割れ方を想定し、ハンマーで何度も叩いて制作。ようやくQRコードが読み取れない結果となった。ここまで割れたらさすがに修理か買い替えを検討した方がよいかもしれない。
番外編:落書きしてみた
検証結果:成功
幼い子どもがマジックを持ったらそれは凶器になる。そんな状況を想定して、油性マジックで落書きをしてみたのだが、こちらも読み取ることができた。ただし、下の写真のようにすると読み込めなくなる。
検証結果:失敗
これはマジックで塗っているが、クラッシュの場合でも、QRコードのどの部分がより激しく割れているかも、読み取れるか否かの境界線になりそうだ。
最後に、今回検証で使用したQRコードの画像を掲載する。もし画面が割れていて不安のある方はこの画面を表示させ、近くにいる人に読み取ってもらおう。読み取るとImpress Watchに遷移する。
画面の中で表示されるQRコードのサイズや位置によって、ひびがQRコードに被る部分も異なるので、このQRコードを試した結果読み取れたから問題はないとはいえない。あくまで参考までにとどめておき、修理や買い替えをして万全の状態でQRコードを活用することをおすすめする。