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電柱が宅配ロッカーになる。関西電力ら3社が京都で検証
2018年11月1日 18:15
電柱を「宅配ロッカー」として活用するサービスがスタートする。関西電力と、フルタイムシステム、日本ネットワークサポートの3社が、「電柱吊宅配ロッカーサービス」の試行実施を、11月1日から2019年3月15日まで行なう。電柱を宅配ロッカー設置箇所として活用するのは、全国で初の取組みとしている。
マンション向け宅配ロッカーでは、設置場所や電源確保などの課題がある。電柱を設置場所とすることで、それらの課題が解決でき、近年増加している「宅配物の再配達」を低減できるとする。
試行実施は、関西電力が主宰となり、フルタイムシステム、日本ネットワークサポートと連携し、京都府精華町、ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便が協力して行なう。
具体的には、京都府精華町内の3カ所のマンションにおいて、敷地内と敷地隣接歩道上に設置されている電柱に、フルタイムシステムが電柱吊専用に開発した宅配ロッカーを日本ネットワークサポート製の専用支持具を用いて設置。当該マンション居住のサービス登録者に利用してもらう。
自宅不在時に運送会社が宅配ロッカーへ入荷すると、着荷情報を利用者にメールで通知。暗証番号、もしくは交通系ICカードを用いて解錠する。なお、当該マンションの居住者のみが利用登録可能としている。
3社は今回の施行実施により、実際の利用回数を確認するなど事業性を評価。その結果を踏まえて、事業化を検討していくという。